ザッカーバーグをUFC最強選手らが指導、マスクとの対戦に向け

先日、イーロン・マスクと「金網マッチ」で戦うことに同意したマーク・ザッカーバーグは、総合格闘技UFCの2名のチャンピオンたちとトレーニングを行っている模様だ。

UFCミドル級チャンピオンのイスラエル・アデサニヤは7月11日、自身とザッカーバーグに加え、UFCフェザー級チャンピオンのアレクサンダー・ヴォルカノフスキーがトレーニングルームでポーズをとっている写真をツイッターに投稿した。「これは真剣勝負だ」とアデサニヤは書いている。

ザッカーバーグとマスクの対戦の可能性は数週間前に浮上し、UFCのダナ・ホワイト会長は先日のニューヨーク・タイムズ（NYT）の取材に、彼がテック系CEOたちのエキシビションイベントのプロデュースを手助けすると述べ「2人ともやりたがっている」と語っていた。

マスクもまた、対戦に向けた準備を進めており、コンピュータサイエンティストでブラジリアン柔術の黒帯を持つレックス・フリードマンとトレーニングをしている写真が数週間前に公開された。

ザッカーバーグは、以前からブラジリアン柔術のトレーニングを受けており、5月に初めて出場した柔術大会で2つのメダルを獲得していた。

ザッカーバーグとマスクの対戦が実現するかどうかはまだ不明だが、SNS市場でメタとツイッターが競い合う中、2人の間には緊張が続いている。マスクは10日のツイートでザッカーバーグを「cuck（寝取られ男）」と呼び、互いの男性器の大きさを測定し合うことを提案した。

このツイートは、ツイッターの新たな競合であるメタのThreads（スレッズ）のユーザー数が1億人に達したと発表された同じ日に投稿された。マスクは先週、メタがツイッターの「企業機密や知的財産」を悪用し、ツイッターの社員を引き抜いて「パクリ」アプリを開発したと非難していた。

ザッカーバーグのトレーニング仲間のアデサニヤとヴォルカノフスキーはともにUFCを代表する選手たちだ。アデサニヤは4月に王座を奪還し、UFCの総合ランキングのPFP（パウンド・フォー・パウンド）で5位につけている。一方、ヴォルカノフスキーは9日のUFC290の統一王座決定戦で圧巻のTKO勝利を収め、PFPで首位に立っている。

ザッカーバーグとヴォルカノフスキーの交流は、今回のトレーニングが初めてではない。2月に彼は、メタバースでヴォルカノフスキーとスパーリングをする動画を投稿した。ザッカーバーグは総合格闘技に関心があり、昨年10月には妻のプリシラ・チャンとともにUFCのイベントに参加していた。

ザッカーバーグの推定保有資産は1057億ドルで、フォーブスのリアルタイム・ビリオネア・ランキングでは7位につけている。一方、マスクの資産は2428億ドル（約34兆円）で首位をキープしている。

（forbes.com 原文）