グーグルは米東部時間の10日午後4時(日本時間11日午前5時)過ぎに「Googleニュースのインデックス作成に現在進行中の問題が発生し、すべてのサイトに影響を及ぼしています。トラフィックの減少を確認したサイトがあるかもしれません。根本的な原因の特定に取り組んでおり、次回のアップデートを24時間以内に行う予定です」と発表した。
グーグルがバグの発生を認めたことは、SEO関連サイトのSearch Engine Landが最初に報じたが、SEOに携わる複数のツイッターユーザーは午前9時ごろに初めてこの問題に気づいたと報告している。
ニュースメディア各社は、トラフィックをGoogleニュースに大きく依存している。今後、グーグル検索の新バージョンが一般公開されると、この状況はさらに深刻化する恐れがある。筆者が5月に生成人工知能(AI)を導入したグーグルの新たな検索サービスを試してみたところ、信じられないほど便利なものだった。しかし、新検索サービスは多くのメディアのトラフィックを激減させる可能性がある。
グーグルの生成AI検索は、質問の答えを外部のサイトから事実上盗用して表示するため、ユーザーがそのサイトに向かう理由が無くなってしまう。このサービスの試験運用が今回多くのサイトで見られたトラフィックの落ち込みと関係があるかどうかは定かではないが、そうでないとしても、この件はグーグルがネット上の最大のプレーヤーであることを浮き彫りにした。つまり、グーグルがくしゃみをすれば、インターネットは風邪をひくのだ。
グーグルは筆者が電子メールで送った質問に今のところ回答していない。
(forbes.com 原文)