ニュースサイトAppleInsiderの新たなレポートによると、香港の投資会社Haitong International Securitiesのテック系アナリストのジェフ・プーは、iPhone 15 Pro Maxがこれまでで最も高価なiPhoneになると述べている。
プーは価格を明言していないが、iPhone 15 Proモデルについては以前から最大200ドルの値上げが噂されていた。iPhone 15 Pro Maxの場合、それぞれの価格は以下のように予想されている。
・iPhone 15 Pro Max 128GB — 1299ドル(約18万3000円)
・iPhone 15 Pro Max 256GB — 1399ドル(約19万8000円)
・iPhone 15 Pro Max 512GB — 1599ドル(約22万6000円)
・iPhone 15 Pro Max 1TB — 1799ドル(約25万4000円)
プーの予測は、ウェドブッシュ証券のダン・アイブスが先月、CNBCに語った次世代のiPhoneの平均販売価格が上昇するという情報と一致している。しかし、アイブズもプーと同様に具体的な価格については言及していないため、価格が全モデルで上昇するのか、それともProモデルに限定されるのかは不明だ。
筆者の情報筋によると、アップルはProモデルと非Proモデルの間のギャップを広げるという製品戦略を続けているため、iPhone 15 ProとPro Maxの両モデルは値上げされる可能性が高いという。すでに噂されているチタン製筐体への移行も値上げの一因となるだろうし、iPhone 15 Pro Maxには、サイズが小さめのProモデルには搭載できない高倍率の光学ズームを実現するペリスコープ式レンズが独占的に搭載されるとの情報もある。
価格以外についても、プーはiPhone 15シリーズが8月に量産を開始し、2023年中に8400万台が生産されると予想している。
一方、iPhone 15シリーズはすでに「あまりにも平凡なアップグレード」だという批判にさらされている。というのも、iPhone 15とiPhone 15 Plusは、iPhone 14 ProとPro Maxのダイナミックアイランドのデザインをコピーし、そこにA16チップセットと4800万画素のメインカメラを搭載する程度だと予想されているからだ。
しかし、iPhone 15 ProとPro Maxでは、チタン製の筐体、超薄型のベゼル、アップグレードされたUWB(超広帯域無線)チップ、次世代の3nm A17チップセット、ミュートスイッチに代わるカスタマイズ可能なソリッドステートボタンなどの、より大きなアップグレードが行われる。また、iPhone 15シリーズの全機種がUSB-Cを採用する。
控えめなアップグレードと高価格の組み合わせで、今年は、買い替えを控える人が増えるだろうか? 昨年のiPhone 14シリーズに対しても同様の非難がなされたが、それでも売上が好調だったことを考えると、その心配はないのかもしれない。とはいえ、この戦略が果たしてどういう結果につながるか、気になるところだ。
(forbes.com 原文)