製品

2023.07.11 14:00

インテル、第14世代CPU「Raptor Lake Refresh」を10月発売か

Getty Images

インテルが、期待を集める第14世代CPU「Raptor Lake Refresh(ラプター・レイク・リフレッシュ)」を10月に発売する可能性があることが、これまで正確なリークを報じてきた中国メディアの報道から明らかになった。


新CPUは、前世代から動作周波数が向上するほか、一部のモデルではコア数も増加する見通し。Videocardzが伝えた中国メディアECSMの報道によれば、2023年の42週目、つまり10月17~23日の間に発売される可能性がある。

Core i7-14700Kは現行のCore i7-13700Kに比べてコア数が増える可能性が高いとされる。最初に発売されるのは「K付き」モデルのCore i5-14600K、Core i7-14700K、Core i9-14900Kで、その後に「Kなし」モデルが続くと予想されている。

競合のAMDが数カ月前に発売した3D V-Cache搭載のRyzen 7000シリーズは、最高のゲーム性能を誇るCPUとして広く評価されている。インテルの新世代CPUは、周波数の増加と、Core i7-14700Kでのコア数増加により、AMDとのゲーム性能の差を縮小または解消すると同時に、多くのマルチスレッド作業でのリードをさらに拡大できる可能性がある。

新CPUは、インテルのLGA1700ソケットに対応する3世代目のものとなる。同ソケットは当初、2世代分のCPUしかサポートしないとみられ、Z790など現行の700シリーズチップセットを搭載するマザーボードは対応CPUが13世代で打ち止めとなると思われていた。だが、LGA1700ソケットがさらに1世代のCPUをサポートすることで、13世代CPUの所有者は次世代へのアップグレードが可能となる。

ただ、600・700シリーズのチップセット搭載マザーボードを新CPUに対応させるためにはBIOSの更新が必要になる可能性が高い。もし10月までの間に中古のマザーボードを購入する予定があるなら、BIOSが新世代のCPUに対応していない可能性があるため、CPUなしでBIOSを更新できる「BIOS FlashBack(フラッシュバック)」などの機能があることを確認しておくべきだろう。新世代CPUの発売に合わせて購入する新品のマザーボードには、互換性のあるBIOSが搭載されているはずだ。
次ページ > デスクトップ版Meteor Lakeは発売中止か

翻訳=酒匂寛・編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事