スタートアップ

2023.07.11 13:30

独自AI搭載の遠隔操作ロボット・Telexistenceが230億円調達【7月第1週資金調達まとめ】

パワーエックス

調達額:19億2000万円
調達先:Spiral Capital / センコーグループホールディングス / 日本瓦斯 / 東北電力 / 脱炭素化支援機構
備考:シリーズBラウンド前半/その他事業会社1社を含む

超急速EV充電用蓄電池「PowerX Hypercharger」をはじめとする定置用、船舶用蓄電池を製造・販売するスタートアップ。

「PowerX Hypercharger」は、バッテリー搭載型の急速充電器で、容量300kWh、高圧電気契約も工事も不要で導入が可能であり、150kW~最大240kWの高出力が特徴である。

また、EV超急速充電ステーション「PowerX Charge Station」や、⽇本の海域にある洋上⾵⼒発電所から海岸にクリーンエネルギーを輸送する電気運搬船「Power Transfer Vessel」の開発も手がけており、自然エネルギーの爆発的普及を実現するべく、多角的に事業展開を行っている。

その他、予定年間生産量が5GWhとなる日本最大級の蓄電池工場「Battery Assembly Plant : Power Base」を建造中であり、23年にテスト生産、24年春に出荷開始を予定している。

2023年7月には、シリーズBラウンド前半として、リード投資家と新たに参画する投資家を割当先とする第三者割当増資による、19億2000万円の資金調達を実施した。

これにより、同社の累計資金調達額は約125億5000万円となった。

本ラウンド前半で調達した資金は、蓄電池製品の研究開発や、岡山県玉野市に建設中の国内最大級規模の蓄電池工場「Power Base」の設置費用などに充てられる方針だ。

EX-Fusion

調達額:18億円
調達先:ANRI / ニッセイ・キャピタル / デライト・ベンチャーズ / 三井住友海上キャピタル / Nikon-SBI Innovation Fund / 大阪商工信用金庫 / 三菱UFJキャピタル / SMBCベンチャーキャピタル / 静岡キャピタル / 京信ソーシャルキャピタル / ジャーミネーションファンド1号投資事業有限責任組合
備考:シードラウンド

レーザー核融合商用炉の実用化を目指している大阪大学発スタートアップ。

同社は、レーザー核融合研究開発を遂行してきた大阪大学レーザー科学研究所、及び光産業創成大学院大学の研究者により設立された。

核融合エネルギーは、発電時に二酸化炭素の排出がなく供給可能なクリーンエネルギー源として、近年注目を集めている。

特にレーザー核融合は、負荷変動に対応することができるため、既存のエネルギー源を代替えし、2050年のカーボンニュートラル実現に大きく貢献できる可能性を秘めた技術だ。

2023年7月には、シードラウンドにて、ANRI、ニッセイ・キャピタル、デライト・ベンチャーズ、三井住友海上キャピタル、Nikon-SBI Innovation Fund、大阪商工信用金庫、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、静岡キャピタル、京信ソーシャルキャピタル、ジャーミネーションファンド1号を引受先として、総額18億円の資金調達を実施した。

今回調達した資金により、自社の施設を設立し、それらのコンポーネントの統合試験ができる環境を整備し、将来的な核融合エネルギー科学のグローバルリーダーになるため、専用レーザーシステムと高度な製造技術の内製化を目指すとともに、 レーザー核融合を中心とした多種多様な光産業を確立させ、クリーンエネルギーの産出国として大きく前進する予定だ。
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文=STARTUP DB

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