スタートアップ

2023.07.11 13:30

独自AI搭載の遠隔操作ロボット・Telexistenceが230億円調達【7月第1週資金調達まとめ】

縄田 陽介
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キャディ

調達額:118億円
調達先:グロービス・キャピタル・パートナーズ / DCM Ventures / グローバル・ブレイン / WiL / ジャフコグループ / Minerva Growth Partners / グリーンコインベストメント投資事業有限責任組合 / 三井住友トラスト・インベストメント / SMBCベンチャーキャピタル / 三菱UFJキャピタル
備考:シリーズCラウンド

部品調達プラットフォーム「CADDi MANUFACTURING」を提供するスタートアップ。

「CADDi MANUFACTURING」は、メーカーの図面を独自テクノロジーを使って解析し、品質・納期・価格が最も適合する加工会社を世界中から選定、検査・納品まで一貫して対応するサービスだ。

同プラットフォームは、国内の産業系メーカー売上トップ20社の75%との取引実績があり、その受注高は創業以来非連続な成長を続け、売上を拡大している。

また同社は、AIを生かした図面データ活用クラウド「CADDi DRAWER」の提供も行なっており、2022年6月の提供開始から一年で、月次売上が10倍超に成長し、米国や加工会社への提供も始めている。

2023年7月には、シリーズCラウンドにて、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DCM Ventures、グローバル・ブレイン、WiL、ジャフコ グループ、Minerva Growth Partners、グリーンコインベスト投資事業有限責任組合、三井住友トラスト・インベストメント、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルを引受先として、総額118億円の資金調達を実施した。

今回調達した資金は、「CADDi MANUFACTURING」のプラットフォーム強化への成長投資、「CADDi DRAWER」機能強化のためのテクノロジーの投資、およびこれらの実現のための人材採用・育成に活用する予定だ。

フロンティア・フィールド

調達額:39億円
調達先:スズケン(リード) / NCBベンチャー投資事業有限責任組合 / 大塚製薬工場 / PARAMOUNT BED-SBI Healthcare Fund1号投資事業有限責任組合 / 山梨中銀SDGs投資事業有限責任組合 / みずほ銀行
備考:シリーズCラウンド

病院向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を提供するスタートアップ。

「日病モバイル」は携帯電話回線による内線通話サービスだ。

外線も内線もナースコールもスマートフォン1台で利用可能で、携帯電話の電波の届く範囲であれば、病院内はもちろん外出先でも内線を利用できる。

専用回線を介した通信により医療現場でも安心のセキュリティを実現しており、全ての端末を一画面で管理するため不慮の紛失時も遠隔でのロックが可能だ。

また、病院内のコミュニケーションを支援する“チャットサービス”、互いの予定を共有できる“スケジューラー機能”などを備えており、スマートフォンならではの付加価値サービスを提供している。

2023年6月には、シリーズCラウンドにてスズケンをリードインベスターとして、NCBベンチャー投資事業有限責任組合、大塚製薬工場、PARAMOUNT BED-SBI Healthcare Fund 1号投資事業有限責任組合、および山梨中銀SDGs投資事業有限責任組合より第三者割当増資によるエクイティファイナンス、ならびにみずほ銀行よりデットファイナンスを行い、総額39億円の資金調達を実施した。

今回の資金調達により、組織体制の強化による「日病モバイル」の利便性、利用価値を更に向上させ、医療のICTプラットフォームを創り、医療をデジタル化するの実現に向け加速していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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