スタートアップ

2023.07.11 13:30

独自AI搭載の遠隔操作ロボット・Telexistenceが230億円調達【7月第1週資金調達まとめ】

縄田 陽介

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、7月1週目の“注目のトピック”として選ばれた9件の資金調達について紹介する。

Telexistence

調達額:230億円
調達先:Monoful Venture Partners(リード) / KDDI Open Innovation Fund(リード) / Airbus Ventures(リード) / ソフトバンクグループ / Foxconn / Globis Capital Partners 
備考:シリーズBラウンド

独自AIシステム“Gordon”を搭載した新型ロボット「TX SCARA」を提供する慶應義塾大学発スタートアップ。

「TX SCARA」は、人工知能による自動制御と人間の知能による遠隔操作技術の組み合わせにより、小売店舗内での商品陳列業務を代替するロボットである。これにより店舗オペレーションを省人化、効率化する。

「TX SCARA」はネット環境さえあれば従業員はロボットを通じて店舗内の商品陳列業務を遠隔から実行可能であり、店舗所在地に限らず日本国外から人材採用も可能となり、人口減、少子高齢化による労働力不足の解決策となる。

人による遠隔操作と、機械学習により自動化されたロボット作業を組み合せることで、人件費の削減が可能だ。

また同社は、小売業界におけるAugmented Workforce Platform(拡張労働基盤)の構築を可能にするロボット「Model-T」を開発した。

2023年7月には、シリーズBラウンドにおいて、Monoful Venture Partners、KDDI Open Innovation Fund、Airbus Ventures、ソフトバンクグループ、Foxconn、Globis Capital Partnersを引受先とした約230億円の資金調達を実施した。

これにより累積調達額は275億円を超えた。

同社は、テレイグジスタンス(遠隔存在)技術をはじめ、ロボティクスや通信、VR、触覚、AI などさまざまなテクノロジーを駆使した遠隔制御ロボットの開発を進めている。
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文=STARTUP DB

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