ライフスタイル

2023.07.20 10:30

お客さんは212万人の子どもたち。食堂ではない「こどもごちめし」のメカニズム

Kids Future Passport 代表理事 今井了介氏(「Ethical Choice」より)

Kids Future Passport 代表理事 今井了介氏(「Ethical Choice」より)

以下、webサイト「Ethical Choice|エシカル消費でサスティナブルな未来を」からの転載である。


七夕の前日、2023年7月6日に東京・新宿御苑前のBLACKBOXスタジオで「こどもごちめし」を運営するNPO法人Kids Future Passport(キッズ・フューチャー・パスポート)の設立が発表されました。

現在の日本のこどもを取り巻く環境は複雑です。日本の相対的貧困率は先進国の中でも高く、15.7%。これはOECD加盟国36か国の上から8番目、G7の中では2番目という高い数値です。日本の0歳~15歳の人口、1465万人のうち、212万人のこどもが相対的貧困になっています。(※同NPO補足資料より)

こどもの食を支援する取り組みとしては「こども食堂」がありますが、多くがボランティアによる運営で、開催も週1回程度と、継続性や頻度において課題がある状況と言えます。

今回発表された「こどもごちめし」は、Kids Future Passportがプラットフォームとなり「こども」「地域の飲食店」「支援者」をつなぐことによって「お店の食事」を「いつでも食べられる」持続可能な仕組みを構築しています。



◆利用・参加のためのアクション

・こども:アプリに登録登録し、利用店舗を選択、メニューを選ぶ

・地域の飲食店:GOCHIプラットフォームに登録し、食事を提供

・支援者(個人):「こどもごちめし」Webサイトからの寄付・銀行口座への振込

・支援者(法人・自治体):アプリにロゴを表示・イベントスポンサー・食堂の展開・ふるさと納税等の使途・飲食チェーン店等の食事提供や割引

NPO法人Kids Future Passportの代表理事は作曲家の今井了介氏(代表曲に安室奈美恵 HEROなど)。同氏は東日本大震災を機に、社会に対して何かできないかと活動を続け、Gigiというフードテックのプラットフォームを展開。今回、その活動を「こどもごちめし」という形で拡げています。

隠れ貧困や孤食といった問題に対して課題を感じている方はぜひ「こどもごちめし」のWebサイトをご覧になってください。

◆こどもごちめし

https://myethicalchoice.com/journal/sdgs-2/kodomo_gochimeshi/ 

「こどもごちめし」を支援したい企業・団体のお問い合わせ
https://kids-future-passport.org/contact/group

「こどもごちめし」を導入したい店舗のお問い合わせ
https://kids-future-passport.org/contact/store


曽根康司(そね・こうじ)◎Ethical Choiceの二代目編集長 会社EXIDEA 取締役 / CPO(Chief Product Officer)黎明期からインターネットに携わる。アマゾンジャパンでは4人目の社員として、立ち上げとオンラインマーケティングに携わる。ヤフーではビジネス開発・営業企画を皮切りに中期事業計画策定等、キャリアインデックスでは事業管理から広報・採用と多岐に従事。Forbes JAPAN等にも寄稿中。また、焼肉探究集団YAKINIQUEST(ヤキニクエスト)のメンバーとして日本国内数百軒の焼肉店を食べ歩き、時折メディアにも出演。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。

(本記事は「Ethical Choice|https://myethicalchoice.com/」の転載記事である。)

文=曽根 康司

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