ツイッターに与える脅威
ツイッターに戦いを挑むスレッズのユーザーインターフェースは、トレンドのタブやダイレクトメッセージ機能、ハッシュタグ機能がないことを除けば、ツイッターに酷似している。スレッズと同様に、ツイッターよりも優れたアプリとして自らを位置づけるBluesky(ブルースカイ)やMastodon(マストドン)などは、成長しているものの、普及には苦戦している。Blueskyは2月にローンチして以来初の100万インストールを達成したばかりで、分散型ネットワークMastodonのアクティブユーザー数は100万人以上減少し、約100万人となっている。しかし、スレッズはより大きな脅威をツイッターにもたらすかもしれない。インスタグラムの責任者のアダム・モッセーリは、スレッズが2日足らずで7000万人という爆発的な成長を遂げたと発表したが、これはユーザーがインスタグラムとは別のアカウントやユーザー名、プロフィールを作成する必要がないことが一因となっている。
マスクは明らかに脅威を感じている。彼の弁護士であるアレックス・スピロが書いた扇情的な書簡の中で、ツイッターは、メタが数十人の「元ツイッター社員」を使って模倣アプリを作り、企業秘密や知的財産を盗んだとして、彼らを訴えると脅迫した(マスクはツイッターを買収した後、約6000人を解雇している)。これに対し、メタの広報担当者のアンディ・ストーンは「スレッズのエンジニアリングチームに元ツイッター社員はいない」と反論した。
一部のクリエイターにとって、ツイッターは快適な場所ではなかった。ラグジュアリー系の旅行とグルメ関連の投稿を行うチェルシー・デイヴィス(Chelsea Davis)は、ツイッターはごちゃごちゃし過ぎていて使ったことがないと話す。
「自分が偉大なリーダーで思想家だと思っている人が多すぎるのです」と、彼女はフォーブスに語っている。デイヴィスは、インスタグラムにはない縦長の写真が投稿できる点も、スレッズの魅力だと指摘した。