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2023.07.10 09:30

メタのスレッズがツイッター復活に「貢献」する可能性

それでもスレッズには何かがある。クリーンなインターフェースにより、関係のないものに邪魔されることなくつながっている人の発信を簡単かつ迅速に見つけ出せる。作家のジョン・エイカフは最近、自身は作家であり、テキストベースのメッセージのやり取りに惹かれるとスレッズに書き込んだ。私も同じだ。インスタグラムに投稿しないことが多いのは、単に写真や動画にそれほど興味がないからだ。私が得意とする領域ではないため、リールもストーリーも作らない。そうした理由から私はいつもツイッターを好んで使っており、スレッズのリリースは私にとって非常に興味深い。

考えてみれば、ツイッターは本質的に、(今のところ)暴言のないスレッズのはるかに進化したバージョンだ。私のフォロワーはスレッズで現在59人、ツイッターでは約1万8500人だ。新たなアプリでゼロからフォロワーを増やしたいのかと尋ねる人もいるだろう。そうは思っていない。

スレッズが人気となるのは目に見えているし、すでにそうなっている。だが、本当に人気を維持するだろうか。私自身はスレッズのプラットフォームをわざわざつくり上げてひっきりなしに投稿するかはわからない。

どちらかといえば、スレッズが成し得るかもしれないのは、テキストベースのメッセージのやり取りに価値があることを人々に思い出させることで、その結果、人々はツイッターを使い続けることにするかもしれない。

イーロン・マスクと、自由で開かれたポータルをつくるというマスクの計画について言いたいことを言う(私はたくさん言ってきた)。マスクが生み出したわけではないツイッターの核心的なコンセプトはまだ健全だ。

レイヤーを取り除く。コミュニケーションを流動的で簡単なものにする。目の保養となるものをすべて取り除く。スレッズはそのすべてを備えているかもしれず、私はスレッズが好きだ。私はスレッドに惹き寄せられ、より頻繁に投稿するようになるかもしれない。だが、新たなアプリを管理してフォロワーを増やす取り組みはすぐに大きな負担となりそうだ。私はすでにそうした取り組みをツイッターで10年行ってきた。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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