女優・福原遥が語る シスターフッドと大切なもの

俳優 福原遥

すっかり世間に浸透したSDGsという言葉。しかし、どれほどの人がその言葉の意味や内容を、理解し実践できているのか……。SDGs=持続可能な開発目標。それは決して、国や企業だけが目指すゴールではない。

いま、この星に生きる私たち一人ひとりが、たとえ「ちいさく」ても、できることを「ちょっとずつ」実行することが、求められている。

2021年末にスタートした「sdgs_media_japan」では、個人的で身近なSDGsを伝え、広めるために「いっしょに学ぼうSDGs!」と題し、発信力の高い俳優やタレントを、毎月一人ずつ紹介。日常生活のなか「自分たちの未来に共感」できるような、「ちいさくて」「ちょっとした」SDGsアクションを伝えている。


「これから先、人が生きていくなかで、していかなくてはならないことだったり、心がけなくてはいけないことを、改めて考えさせてもらえる、それがSDGsだと思います」

SDGsの印象を問うと、朝ドラの主演など、注目作での活躍が続く俳優は、やわらかな口調とは裏腹に、力のこもった言葉を返してくれた。

福原遥、24歳。埼玉県出身。小学校1年のころから子役の仕事を始め、子供向け料理番組の主人公を演じ注目を集めた。昨年度下期のNHK連続テレビ小説では主演を務め、現在放送中のTBS火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』では、ヒロイン・仲川有栖を演じている。

「私が演じる仲川有栖という女の子は、学芸員という夢を目指しながら、いっぽうで18歳という年齢で子供ができて……。そこから、どういう人生を選ぶのか、いろいろ考えながら、それでも前を向いて進んでいく、そんな女の子です」

今作では、テーマの一つとして、ダブル主演の深田恭子演じる成瀬瞳子と有栖との“女性同士の絆=シスターフッド”が描かれている。

「瞳子さんと有栖は年齢は違えど、目指しているものや、『こうしたい』という思いは似ている部分がある二人です。一人ではできなくても、二人で支え合い、補い合うことで、できることはたくさんあって。そうやって、二人で一緒に進んでいく。その支え合う絆は、もしかしたら、とても強いんじゃないかな……、そんなふうに思える作品になっています」

ドラマの撮影現場では、先輩・深田との“シスターフッド”を感じる瞬間も少なくないようだ。

「深田さんは、本当に優しくて。私は、『はじめまして』という現場が少し苦手でうまく喋れなかったりするんですが、深田さんが率先して、いっぱい話しかけてくださったり。とても気遣ってくれて、支えてくださって。お芝居のなかでも、お芝居を離れても、深田さんが隣にいてくださって、とても心強く思えるんです」
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文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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