ビットコインの価格は、米東部時間の6日午前5時に3万1460ドル強まで上昇し、昨年6月以来の高値をつけた後、広範な市場の下落の中で3万ドル付近に下落した。
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは5日、トークン化された資産や証券の普及が進めば、ビットコインは「金融に革命を起こす可能性がある」とフォックス・ビジネスに語った。同社は先月、ビットコインのスポット(現物)のETFの登録を米証券取引委員(SEC)に申請し、投資家の期待に拍車をかけている。
また、別の強気の兆候として、データプラットフォームのCryptoQuantは、暗号資産への投資家の関心が、昨年11月の取引所FTXの破綻の前のレベルに戻っていると報告している。
一方、キャシー・ウッドが率いるARKインベストは最近のレポートで、流通しているビットコインの70%近くが少なくとも1年間は動いていないと指摘し「投資家がこの資産に対して自信を深めている証拠だ」と述べている。
ビットコインの最近の上昇は、米ドル指数が弱まり、インフレが和らぐ兆しを見せる中で起きている。また、待望のビットコインETFの登録申請は、ここ数週間でウィズダムツリーやインベスコ、ヴァネック、フィデリティ、ビットワイズからも再提出されており、これもビットコインの価格の高騰を後押ししている。
オアンダのアナリストのエドワード・モヤは「ビットコインは、ブラックロックが待望のビットコインETFを実現するという楽観論が高まるにつれ、3万1000ドル台で推移している」と述べ、SECが申請を承認すれば、今後もビットコイン価格の上昇が続くことを示唆している。
(forbes.com 原文)