経済

2023.07.12 08:15

アルバイトの平均時給が関東で1100円超え、23ヵ月伸び続ける職種とは

GettyImages

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ひと昔前なら、アルバイトしても時給800円台なんてザラ。短期間で儲けるために夜勤に手を出していたなぁと懐かしさを感じてしまった筆者ですが、いまどきのパート・アルバイトの募集平均時給が、人材情報サービスのアイテムから発表されています。

それによりますと、2023年6月の平均時給は、東日本エリア(関東の1都7県)で1141円、西日本エリア(関西の2府5県)で1083円という結果でした。コロナ禍から回復を図っている「飲食サービス職」では、前年同月比23か月連続プラスとなっています。


職種別に見てみると、東日本エリアでいちばん平均時給が高いのは「専門・技術職」で1302円。続いて「清掃・メンテナンス職」の1150円も「事務職」「製造関連・ドライバー職」の1129円となっており、前年同月比23か月連続プラスの「飲食サービス職」は1074円と職種の中でも低い部類になっています。これは、西日本エリアでも同様の傾向で、「専門・技術職」が1205円でトップ。「製造関連・ドライバー職」が1085円、「事務職」が1072円と続き「飲食サービス職」は1027円となっています。


また、前年同月比でもっとも増えたのが、東日本エリアが「事務職」の56円増。西日本エリアは「製造関連・ドライバー職」の41円増となっていて、西日本エリアでもっとも高い平均時給の「専門・技術職」は28円減とマイナスとなっています。

筆者からしてみたら、1000円超えなんて羨ましいかぎりですが、海外に目を向けてみると、たとえば米国では、州によって最低時給は違うものの、だいたい15~17ドル(2168~2458円)というところが多く、日本より1000円以上も高い時給をもらっていることになります。しかしアメリカは物価が高く、たとえばマクドナルドのビッグマックの平均単価が約5.53ドル(約800円)。日本だと450円なので倍近い価格差があります。そのため、時給は高くても生活するための物価が高いため、日本の時給は妥当なのではないでしょうか。

日本も物価高に見舞われていますが、それに見合った時給をお願いしたいものです。

出典:アイデム「パート・アルバイトの募集時平均時給 2023年6月集計結果」より

文=飯島範久

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