それによりますと、2023年6月の平均時給は、東日本エリア(関東の1都7県)で1141円、西日本エリア(関西の2府5県)で1083円という結果でした。コロナ禍から回復を図っている「飲食サービス職」では、前年同月比23か月連続プラスとなっています。
職種別に見てみると、東日本エリアでいちばん平均時給が高いのは「専門・技術職」で1302円。続いて「清掃・メンテナンス職」の1150円も「事務職」「製造関連・ドライバー職」の1129円となっており、前年同月比23か月連続プラスの「飲食サービス職」は1074円と職種の中でも低い部類になっています。これは、西日本エリアでも同様の傾向で、「専門・技術職」が1205円でトップ。「製造関連・ドライバー職」が1085円、「事務職」が1072円と続き「飲食サービス職」は1027円となっています。
また、前年同月比でもっとも増えたのが、東日本エリアが「事務職」の56円増。西日本エリアは「製造関連・ドライバー職」の41円増となっていて、西日本エリアでもっとも高い平均時給の「専門・技術職」は28円減とマイナスとなっています。
筆者からしてみたら、1000円超えなんて羨ましいかぎりですが、海外に目を向けてみると、たとえば米国では、州によって最低時給は違うものの、だいたい15~17ドル(2168~2458円)というところが多く、日本より1000円以上も高い時給をもらっていることになります。しかしアメリカは物価が高く、たとえばマクドナルドのビッグマックの平均単価が約5.53ドル(約800円)。日本だと450円なので倍近い価格差があります。そのため、時給は高くても生活するための物価が高いため、日本の時給は妥当なのではないでしょうか。
日本も物価高に見舞われていますが、それに見合った時給をお願いしたいものです。
出典:アイデム「パート・アルバイトの募集時平均時給 2023年6月集計結果」より