マーク・ザッカーバーグは自身のスレッズのアカウントから「最初の4時間でサインアップが500万人を突破した」と投稿した。ちなみに、彼のスレッズのフォロー数は約31万人で、現在も増え続けている。
比較のために言っておくと、もう1つのツイッターの競合とされるMastodon(マストドン)の登録者数は、数カ月をかけて300万人に達し、600万人から800万人に増えるために約1カ月を要していた。
ザッカーバーグが立ち上げたスレッズの滑り出しは好調で、彼とイーロン・マスクとの個人的な対決も、年内のある時点で「金網マッチ」として実現することが期待されている。
しかし、新規ユーザーが殺到したスレッズは、さまざまな課題にも直面している。ザッカーバーグのアカウントには現在、投稿が表示されておらず、トラフィックの処理に苦戦しているのは明らかだ。とはいえ、公開直後に500万人ものユーザーを集めたことで、メタはまたとない好機を捉えたと言えそうだ。
「ツイッターの閲覧制限の問題や、Redditの炎上、禁止に直面するTikTokといった状況は、スレッズに追い風を与え、ソーシャルメディアにおけるメタの独占を拡大するための助けになっている」と、ユニティ・テクノロジーズのマニュアル・セインシリー(Manual Sainsily)は、自身のスレッズのアカウントから投稿した。
ザッカーバーグは、スレッズを「みんなが望む、大きくて友好的なコミュニティ」に育てたいと語っているが、この発言が、現在の混沌としたツイッターを意識したものであることは明らかだ。
フェイスブックやWhatsApp、インスタグラムで巨大なユーザーベースを築いたメタは、SNSのスケールの拡大方法を熟知しており、スレッズもすぐに初期の課題を克服するはずだ。しかし、このアプリにはダイレクトメッセージのような基本的なツールがまだ欠けており、あえていうなら、かなり初期の段階のプロダクトと言える。
一方、ツイッターのデイリーアクティブユーザーは約3億7000万人と、まだはるかに多くのユーザーを抱えている。スレッズがツイッターに匹敵する規模に成長するためには、まだかなりの時間がかかりそうだ。
(forbes.com 原文)