同社の新CEO、リンダ・ヤッカリーノはこの問題について沈黙していたが、4日午後にようやく釈明をツイートした。
「ツイッターのミッションを維持しプラットフォームを強化し続けるために、我々は大きな動きをする必要があります。この仕事は意義深く、継続的なものです」とヤッカリーノは、ツイッターのビジネスアカウントからのツイートを引用して投稿した。
下記はそこに記された声明だが、何が本当に起こっているのかについてはまだ多くの疑問が残る。
「私たちはプラットフォームからスパムやボットを排除するための思い切った措置を講じる必要があります。そのため、一時的に利用を制限し、プラットフォームに害を与えているボットやその他の悪質な行為者を検知し、排除できるようにしました」
ツイッターは、「人工知能(AI)モデルを構築するために人々の公開データをスクレイピングする行為」や「様々な方法でプラットフォーム上のユーザーやその会話を操作する行為」を排除しようとしているという。同社はまた、新たな制限が「一部のユーザーのみに影響を与える」と主張しているが、これは完全な真実とは思えない。多くのユーザーが、依然として閲覧制限に直面していると報告している。
一方、専門家の間ではこの問題について様々な憶測が浮上しており、ツイッターが外部への支払いを停止したことと関係があるのではないかとの見方もある。ニュースレターのPlatformerは6月10日、ツイッターとGoogle(グーグル)の契約が6月30日に切れるため、ツイッターはグーグルのクラウドからデータを移行するために「猛ダッシュ」をしたと報じた。
また、別の専門家は、ツイッターの明らかなバグを指摘し、サーバーに新しいリクエストの無限ループが送信されたことで、クラッシュが発生したと述べている。しかし、本当の理由が何であれ、ツイートの閲覧数の減少は、広告収入の減少につながる。
ツイッターは4日の声明で、「当社は、ツイッターをより良い場所にすることに深くコミットしています。スピードアップのために速度を落とさなければならないこともあります。皆様の忍耐に感謝します」と述べている。
競合サービスの台頭
しかし、ここ数日で多くの人々がツイッターにうんざりしてしまったようだ。ジャック・ドーシーが立ち上げた競合サービスのBlueskyは、新規ユーザーが大量に流入したため、一時的に登録を制限せざるを得なかった。一方で、マーク・ザッカーバーグ率いるMeta(メタ)は、これを好機と捉え、同じくツイッターの競合サービスのThreads(スレッズ)の公開を当初の予定よりも前倒しした模様だ。
筆者はツイッターにコメント要請のEメールを送信してみたが、返ってきたのは、マスクが3月に導入した自動返信のシステムから送られるうんこの絵文字だった。マスクは52歳のオトナだ。
(forbes.com 原文)