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2023.07.05 14:00

『オペラ座の怪人』が2023年上半期のブロードウェイ最大の公演に

ブロードウェイのマジェスティック・シアターで行われた『オペラ座の怪人』最終公演(Getty Images)

ブロードウェイのマジェスティック・シアターで行われた『オペラ座の怪人』最終公演(Getty Images)

ブロードウェイ・リーグが公表している各公演の週間興行収入の平均に基づけば、『オペラ座の怪人』が、2023年度(現時点まで)のブロードウェイで最も興行収入を上げた作品となっている。アンドリュー・ロイド・ウェバーのこのミュージカルは、記録的な35年間にわたるロングラン上演の後、華々しく幕を閉じた。この現象は、ブロードウェイが新型コロナウイルス感染症のパンデミックからの回復を続ける中で、今年、観客が長寿ミュージカルに注目するという大きなトレンドの一部を示している。

オペラ座の怪人』は、1月2日から閉幕公演の4月16日までの平均週間興行収入として275万ドル(約4億円)を記録し、最終週の興行収入は374万ドル(約5億4000万円)となった、平均チケット価格は287ドル(約4万1400円)だ。これは2022年9月に閉幕を発表する以前の、毎週80万ドル(約1億2000万円)から100万ドル(約1億4000万円)を売上げていた時期よりもはるかに高い。

ディズニーの『ライオンキング』は、25年目を迎えて強固に2位を保ち、1月2日から6月26日までの平均週間興行収入は209万ドル(約3億円)。6月26日週末までの平均チケット価格は183.71ドル(約2万6500円)だった。

ハミルトン』が3番目に高い興行収入を上げ、今年の平均週間興行収入は204万ドル(約2億9000万円)。観客はチケット1枚につき平均で182.22ドル(約2万6300円)を支払った。

ウィキッド』も2003年から上演されているロングランミュージカルで、今年の週間平均興行収入は180万ドル(約2億6000万円)で4位、平均チケット価格は130.98ドル(約1万9000円)だった。

新作で唯一トップ5に入ったのは、『スウィーニー・トッド:フリート街の悪魔の理髪師』のリバイバル版だ。主演はジョシュ・グローバンとアナリー・アシュフォードで、3月の公演開始以来、毎週平均178万ドル(約2億6000万円)を売り上げ、直近の平均チケット価格は178.98ドル(約2万6000円)だ。

なおこれまでブロードウェイで最も興行収入を上げた作品は『ハリー・ポッターと呪いの子』で、今年の平均週間興行収入は136万ドル(約2億円)、6月26日までの平均チケット価格は122.97ドル(約1万7700円)だ。
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翻訳=酒匂寛

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