Facilitate Corporation(ファシリテート・コーポレーション)は6月29日、オーストラリア、ロンドン、ダブリン、シンガポールにあるツイッターのオフィスのインフラ工事代金約66万5000ドル(約9600万円)相当を同社が支払わなかったとして、サンフランシスコの連邦裁判所に提訴した。
ツイッターは支払いを行わなかった理由を一切説明せず、単に「無視」した。訴訟では、未払いの請求書は、シンガポールで約40万ドル(約5700万円)、ロンドンとダブリンで約25万ドル(約3600万円)、オーストラリアで約4万ドル(約570万円)であったと指摘している。
この訴訟では、ツイッターが使用料の支払いを怠ったのは、マスクが経営権を握った後、同社が「金融危機」に陥ったためだとしており、マスクのコンテンツモデレーションに関する決定が広告主を「疎外」し、ツイッターが支払いを停止することにつながったとしている。
ファシリテートの訴訟は、ツイッターがオフィス使用料を支払っていないことをめぐる一連の訴訟の中で最新のものだ。ここ数カ月の間に、オークランド、ボストン、シアトル、ロンドンのオフィスの賃料を支払っていないことをめぐる訴訟が起こされており、サンフランシスコの不動産をめぐる2つの別の訴訟も起こされている。
オークランドでの訴訟は6月に取り下げられ、また英国のCrown Estate(クラウン・エステート)は、ツイッターがロンドンオフィスの賃料を支払った後に訴訟を取り下げたと、広報担当者がブルームバーグに述べた。
フォーブスはツイッターにコメントを求めることができなかった。同社はレイオフの一環としてメディアリレーション部門を廃止しており、訴訟で同社を代理する弁護士の名前はまだ裁判所に提出されていない。