※九条氏◎2018年FIRE済み。米国株、クリプト、優待クロス、太陽光、不動産、オプションなどなどを行うインデックス投資家でリバタリアン。ポイ活、クレカ活用なども。ブログ「FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記」
投資で成功するためには、楽しさではなく資産を増やすためにどうすればいいのかに向き合うべき
ー投資で成功するためになにが重要だと思いますか。
よく「楽しく投資しましょう」「投資の楽しさを知ってほしい」と言う人がいますが、私は投資自体は楽しむことではなく、あくまで資産を増やすための方法のひとつでしかないと思うんですね。
「楽しむことが目的」「損することもあるけど楽しかったよね」をやりたいのであれば、投資ではなく公営ギャンブルをやればいいと思うのです。
それはそれでレジャーとしていいと思うのですが、投資で成功するためには楽しさではなく資産を増やすためにどうすればいいのか、ということに向き合うべきだと思います。
よく言われますが、良い投資はつまらないものなんです。
わくわくもどきどきもしないけど、気づいたら資産が増えている。
実際にエビデンスも出ていますが、気になって調べて、売ったり買ったり、調整をすればするほどパフォーマンスが悪くなるというのは、いろんな投資において言えるもので、つまらない投資法を見つけることが大事かなと思います。
ー九条さんの投資も振り返るとうまくいった投資はつまらない投資ばかりだったのでしょうか。
クリプトは売買もしましたが、ホールドが一番いい、というのがいまの結論です。
レンディング、流動性ファーミングといろいろやりましたが、BlockFiのチャプター11、FTXの破綻を見ると自分のコールドウォレットでガチホが正解だと思います。
年利8%で全損するリスクは割に合わないですし。
暗号資産は雑所得であることが酷評されているが悪い点ばかりではない
ー年利8%だと10年に1回でも全損になれば期待値がマイナスになりますが、ハッキングや破綻のイベントは10年に1回以上ありますよね。
そうなんです。
10年に1回どころか3年に1回ぐらいあるので年利8%では全然見合わない。
ステーブルコインですらそうで、元本のボラティリティがあるコインだと年利20%を得てもリスクが大きいと思いますね。
ークリプトについて、2021年にすごく盛り上がった際にも売らなかったのでしょうか。
税金をあまり払いたくないので、経費で利益をカバーできる分しか売っていません。
クリプトの最大のコストは税金です。長くやっている人であれば2021年に100万円分を売ったらほとんどが利益となって税金が発生したはずです。
これは決して安くありません。
ちなみに、界隈で雑所得であることが酷評されていますが、雑所得も悪い点ばかりではありません。
雑所得の良いところは他の雑所得とは通算ができる点で、雑所得のビジネスを他にもいろいろ持っておくと通算できるのでクリプトの運用においてすごく効果的です。
税金は確実に効果を出せる部類の取り組みなので、こういったことを真剣に考え学習しておくのはとても重要だと考えています。