そこで、人々が未来のインターネットを介して、どのようにデートやバーチャルセックスを楽しむのかを詳しく見ていきたい。また、デートの場としての仮想空間が、オンラインで許される行動について、どのような倫理的ならびに法的な問題を投げかけるのかという点も、併せて考えていこう。
VR(仮想現実)でのデート
初めてのデートを、VRで楽しめるとしたらどうだろう? 月面でミニゴルフをしたり、パリにあるルーヴル美術館のバーチャルツアーを楽しんだりすることを想像してほしい。VRプラットフォームでは、没入体験を共有しながらデートができる。互いが遠く離れた地球の反対側に住んでいても、問題はない。
2023年夏に立ち上げを予定しているVRデートアプリ「Planet Theta」では、ユーザーが美しい仮想空間で人と会ったりデートをしたりできるようになっている。うっとりするようなオープンワールドの森の中でデートできるし、友だちとクラブに踊りに行ったり飲みに行ったりも可能だ。VRを使ったデートアプリには、ほかにも「Flirtual」や「Nevermet」がある。
仮想空間でデートするとき、ユーザーは、各自の性格や好みを反映したアバターになることができる。動物でもいいし、ポップカルチャーのアイドルやロボットでもいい。選択肢はまさに無限だ。VRでのデートなら、自分のセクシュアリティや性自認を、安全に楽しく探求できる。
英インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールと、英マッチングサービス「eHarmony」が共同作成したリポートでは、五感をフル体験できる仮想空間が、2040年までに実現すると予想されている。