未来のインターネットでバーチャルセックスを楽しむ
メタバースは、インターネットを使ったまったく新たな試みだ。アバターにふんしたユーザーは、永続的かつ没入的な仮想空間で働き、学び、遊ぶことができる。そこでは、安全な方法でセクシュアリティを探求することも可能だ。メタバースでのセックスには、次のような方法が考えられる。
・「現実世界」を拡張してセックスをする
・メタバース上の仮想パートナーとセックスをする
・VRで繰り広げられるポルノに没入して鑑賞する
・触覚を再現するハプティックスーツを着て、VRで使える本物のセックストイを使う
メタバースで恋愛相手と触れ合う行為は、現実世界での行為よりも親密さが強まる可能性すらある。
セックスとテクノロジーを考えるメディア企業「Future of Sex」の創業者ブライオニー・コールはこう語る。「仮想世界は、相手と物理的に同一空間に存在することではなく、感情的・知的な親密さに強く傾斜している」
メタバースによって、誰もが人と関係を結びやすくなる可能性もある。
「社会不安障害を抱えていたり、内向的だったり、体が不自由だったりと、人との恋愛が単に難しい人もいる」と指摘するのは、VRポルノ会社の起業家で、没入的なアダルトコンテンツを提供するVIRO Playspace(VIROプレイスペース)のマーケティング責任者エラ・ダーリングだ。「そうした人でも、メタバースを利用すれば、安全かつ安心な自宅で人と出会い、触れ合うことが可能になる」
VRでのデートやセックスで注意すべき法的・倫理的問題
理論上は、VRやメタバース技術を使えば、誰もが、それぞれ思い描く性的な空想を実際に生きることができる。とはいえ、すべての人が安心できる仮想環境を整えるためには、検討すべき法的な問題が存在する。例えば、現実世界では許されない行為(合意なしに相手の体に触れる、など)は、メタバースであっても、違法でなくてはならない。メタのVRプラットフォーム「Horizon Worlds」では、セクシャルハラスメントのケースがすでに報告されている。
VRでのデートや出会いはますます一般化している。こうした現実に追いつくためには、政府もしくはテクノロジー企業自身が、早急に規制や法を整備する必要があるだろう。
(forbes.com 原文)