以前の10倍のコンテンツ
パラスニスによると、企業はTypefaceのようなツールで「コンテンツ工場」を作り、以前の10倍の量のコンテンツをSNSで共有しているという。AIが生成するパーソナライズされたマーケティング用のコンテンツは、効果的で安価な方法になり得ると、フォレスター社の主席アナリストでグローバル企業向けのAIを研究しているマイク・グアルティエリ(Mike Gualtieri)は述べている。しかし、Typefaceのツールは、Stable Diffusion 2.0やGPT-4などの、公開データで学習されたモデルに基づいて構築されているため「著作権や知的財産権(IP)を侵害するコンテンツを作成する危険性がある」とグアルティエリは指摘した。Typefaceは、盗作や真偽をチェックするような安全フィルターを組み込んでいるが「既存の商標登録されたロゴに似たコンテンツを作成する可能性がある」と彼は述べている。
一方でグアルティエリは「このようなAIツールが広く使われるようになったことのメリットの1つは、AIが完璧ではないという認識が広がったことだ。ブランドは、そのコンテンツがAIで作成されたものであることを開示すれば、批判されるリスクを軽減することができる」とも述べている。
そのような理由から、Typaceのプラットフォームで作成されたコンテンツには、AIが作成したことを示すメタデータが含まれている。新たな資金調達により、Typefaceはチームの規模を拡大し、カスタマーサービスなどのビジネス機能を自動化する新製品を開発する計画という。
「生成AIは、非常にエキサイティングなものだが、孤立したかたちでは存在できない。既存のビジネスプロセスやカルチャー、組織に統合される必要がある」とパラスニスは語った。
(forbes.com 原文)