今週はこの満月が東の夜空を支配するだろうが、日没後、反対側の空で最高の輝きを見せる金星も忘れてはならない。
7月3日・月曜日:「バック・スーパームーン」
北半球の夏で最初の満月「バックムーン(牡鹿の月)」は、月が地球の近くに来るために大きく、明るく見えるスーパームーンだが、地球からの距離は36万1934kmで、2023年に4回あるスーパームーンの中では最も遠い。7月3日20時39分(日本時間、以下同様)に輝面比100%となる満月の瞬間を迎える。7月7日・金曜日:地球が太陽から最も遠くなる
この日の午前5時7分は遠日点、わずかな楕円を描く公転軌道の上で地球が太陽から最も遠い位置を通過する瞬間だ。北米では「ring of fire」、金環食が約100日後にやってくる。7月7日・金曜日の深夜:月と土星が接近
東の空に輝面比79%の月が昇ると、そのわずか上に輪のある惑星である土星が見える(東京の月の出は22時12分、土星の出は21時45分)。7月7日・金曜日:火星と金星とレグルス
この日の夜8時頃とても明るい金星の近くに赤い惑星である火星と、明るい恒星レグルスが見える。しし座で最も明るい星で、太陽系からおよそ79光年離れている。7月7日・金曜日:金星が最大光度になる
この夏、地球から見た金星の位置は劇的に変化する。7月7日に「宵の明星」はマイナス4.7等級の最大光度で輝く。まもなく宵の明星太陽の輝きの中に隠れ、やがて「明けの明星」となって夜明け前の空に美しい姿を見せ9月19日に最大光度を迎える。今週の天体:金星
内惑星である金星は、地球から見ると満ち欠けをする。最大光度の頃は太陽からの光を4分の1ほどしか受けていない「三日月型」だが、見た目の直径が大きいため最も明るく見える。小型望遠鏡があれば、三日月型を見ることができるが、残念ながら肉眼でその形を判別することはできない。(forbes.com 原文)