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2023.07.06 17:00

メタバース「生みの親」SF作家が描く未来像

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メタバース、AI、そしてアート

グローバル・コラボレーション・ビレッジの他のセッションには、アーティストのレフィク・アナドル氏が招かれました。創作活動にAI(人工知能)を取り入れている同氏は、どのようにしてメタバースの中でAIを駆使して斬新で魅力的なアートを生み出しているのかを話しました。
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AIは、アナドル氏などのアーティストのアイデアをさらに発展させるかたちでメタバース開発に利用できる可能性を秘めていると考えるスティーブンスン氏は、メタバースアーティストの有用なツールとしてAIソリューションをどのように応用できるかについて次のように語りました。

「AIを活用すれば、メタバース用のAIエンターテイメントや、AIキャラクターを生み出せるでしょう。AIに情報を与えることでAI自体がアートに変化するとは、想像するだけで心が躍ります。ただし、メタバースの中でのアート制作のツールとしてAIを利用する場合は、人間の社会的な要素と感覚が失われないようにするのが大切です。

AIとメタバースというテクノロジーを融合させれば素晴らしいコンセプチュアルアートを創造できるでしょう。しかし、それを本当の意味での『アート』にするためには、そこに人間らしさを残さなければなりません」

メタバースの未来

メタバースという言葉自体は、30年以上前に「スノウ・クラッシュ」から生まれましたが、企業や政府、個人によってメタバースソリューションが浸透する段階にはまだ至っていないというのが現状です。企業がこのようなバーチャルな可能性を模索する中で、そこにエンゲージメントやエンターテイメント性を確保するとともに、価値を示していくことが重要になるでしょう。
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スティーブンスン氏は最後に次のように語り締めくくりました。

「人間の生活に真に価値をもたらすものを創り出すことは、私たち全員の責任です。メタバースは、ビジネスや教育、社会生活を大きく変える可能性を秘めています。それが、単なる目新しさを超えて、人間の実生活の一部になるまでに普及させていくには、相当の努力が求められるのです」

(この記事は、世界経済フォーラムのAgendaから転載したものです)

連載:世界が直面する課題の解決方法
過去記事はこちら>>

文=Kelly Ommundsen, Chief of Staff, Head, Global Collaboration Village, Member, Executive Committee, World Economic Forum; Jaci Eisenberg, Head of Content Curation, Global Collaboration Village, World Economic Forum

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