29日には、目玉イベントであるスタートアップ企業によるピッチ大会「IVS LAUNCHIPAD」が行われ、介護テックスタートアップabaが優勝。同社にはスタートアップ京都国際賞として京都府から1000万円が授与される。さらに会場・ライブ視聴者投票による「オーディエンス賞」も受賞した。
abaはセンサーとAIを使い、においから排泄の有無を検知し、尿と便を識別するシート「Helppad」を開発する。2011年に創業し、7年間で300人、5000データをAIに学習させてきた。ベッドに敷くだけで利用ができ、介護施設での導入が進んでいる。排泄パターンを自動生成することで最適なおむつ交換のタイミングを予測し、失禁を減らす。
「このプロダクトは『おむつを開けずに中が見たい』という、ある介護職の方の言葉から生まれました。ただ、その方は今どこで働いているか分かりません。このニュースを見て、おむつを開けずに中が見られるようになったよと、伝えたいです」
多くの審査員が、評価した企業として名前を挙げ、「社会課題を解決する製品」と評価された。
今回のIVS LAUNCHIPADには過去最高となる400社以上の応募があり、ファイナリストとして選ばれた14社がピッチをした。