レブロンとも仲の良いポールが来てくれたらと私も胸を踊らせていましたが、実現しませんでした。しかし、ドラフトでポテンシャルの高い司令塔の選手をレイカーズは獲得しています。
1巡目17位指名権で獲得した、インディアナ大学1年生のジェイレン・フッド・シフィーノです。
彼はドラフト候補生の中でも特に期待の大きい「正統派ポイントガード」で、ゲームコントロールはもちろん、ミドルレンジからのジャンプシュートを得意とする選手です。レイカーズもポール獲得が失敗に終わったことや、FAでガードの選手が他チームへ移籍する可能性も考慮した指名だと思います。
ただ、彼はあくまで数年先を見据えたポテンシャル型の選手です。FAでは即戦力になれる司令塔候補の選手が欲しいところです。レブロンにゲームコントロールを全て任せることが難しくなった今だからこそ、誰がやってくるか非常に注目です。
シーズン中から解決されなかったシューター不足問題
レイカーズがプレーオフの西決勝でナゲッツに1勝もできず敗退した理由の1つが、スリーポイントシュートを効率的に決めきれなかった点にあります。実際シーズン中からこの点は課題で、トレードでシューターを獲得しましたが、プレーオフで結果を出すことはできませんでした。以前、八村塁と渡邊雄太の次なる年棒についてのコラムでもお伝えしましたが、優勝を目指すチームにとってはスリーポイントを効果的に決め、ディフェンスも上手い3&D選手の存在は必須です。
前回のコラムで3&D選手の代表例として紹介したケンテイビアス・コードウェル=ポープも、レイカーズが2020シーズンに優勝した時の不動のスタメンでした。
彼のような存在がレイカーズにいないことが現在チームの大きな問題です。この問題を解決する選手をレイカーズはFAかトレードで獲得しに行く必要があります。ただ、このポジションも、今後が楽しみなルーキーを今回ドラフトで指名しました。