大阪の町工場がメタバースに本社と工場を再現

プレスリリースより

金属や樹脂の切削加工、3Dプリントなどを行う大阪市東成区の機械部品メーカー湯本電機は、メタバース内に本社と工場を再現した「YUMOTO SPACE FACTORY」をオープンしました。実際の工場を模した「工場エリア」と、加工体験ができる「宇宙エリア」があります。これは同社の「新たなものづくりの領域へ挑戦する決意表明」です。

YUMOTO SPACE FACTORYは、全世界のユーザー数が800万人を超える人気のソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」の中に作られています。VRChatは、世界中の人が思い思いのキャラクター(アバター)になってゲームやコミュミケーションを楽しめる仮想空間「メタバース」です。製造業や部品加工業界のことを広く知ってもらいたいと、持ち前の3Dデータ設計技術を活かして社員でゼロから作り上げたとのこと。
実際の工場の内装を忠実に再現した工場エリア

実際の工場の内装を忠実に再現した工場エリア


宇宙エリアは、近未来の町工場をイメージしたポップなデザインで、一般の人たちにも楽しめるようにしています。材料目線で加工が体験できるアトラクションや、メタバース内で使えるアイテムの販売サンプルの展示もあります。
近未来の町工場をイメージした宇宙エリア

近未来の町工場をイメージした宇宙エリア


湯本電機は「部品加工におけるメタバースとデータ作成の親和性の高さに着目」し、より多くの人が仕事の相談をしやすい環境を整えていくということです。メタバース本社で、地球の反対側のパートナーと実際の商談が行われるようになるかもしれませんね。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

ForbesBrandVoice

人気記事