今回の出資には、Meta(メタ)が買収したOculus(オキュラス)の共同創業者であるブレンダン・イリベと、Apple(アップル)が買収したSiriの共同創業者、アダム・チェイヤーらが参加した。他の投資家には、スマートウォッチメーカーPebble(ペブル)の創業者、エリック・ミギコフスキーや、PayPal(ペイパル)の初期投資家であるPlug and Play Ventures(プラグアンドプレイ・ベンチャーズ)などが含まれる。
ブリリアント・ラボはメガネに取り付ける単眼レンズ型のARデバイス「Monocle」を開発した。このデバイスは、マイクとカメラを内蔵したオープンソースの製品で、ユーザーは独自のアプリを構築することができる。最近では、スタンフォード大学の学生グループが、ChatGPTを使って、このデバイスのディスプレイにテキストを表示するアプリを作成した。
ブリリアント・ラボは、新たな資金をチームの拡大と新たなウェアラブルの開発に注ぐと述べている。同社の共同創業者でCEOのボバック・タバンガーは声明の中で、「当社は、生成AIがARの重要な要素になると信じており、未来を再構築する開発者やクリエイターをサポートするオープンソースのエコシステムを構築している」と述べた。
世界のハイテク大手はこれまで、ARや仮想現実(VR)を活用したウェアラブルの発売を急いできたが、広く普及し商業的成功を収めた製品はまだ存在しない。Google(グーグル)は3月に、グーグルグラスのエンタープライズ版の販売を終了すると発表した。メタのクエストヘッドセット部門も苦戦が続いている。一方、アップルのVision Proは、その高額な価格と短いバッテリー寿命が難点だとされている。
ブリリアント・ラボは、タバンガーらによって2019年に設立された。LinkedIn(リンクトイン)のプロフィールによると、タバンガーは以前、アップルでプログラムリードとして勤務していた。
(forbes.com 原文)