中尾:これまでの苦労と変遷をすべて共有している福島さんに、そこまで信じてもらえることはすごくありがたい。それに加えて、GCPさんのもっているアセットは魅力的。日本のヘルスケア系スタートアップが目指す終着点は、医療情報のシームレスな連携や、医療を通じてどう患者さんに安心感を提供できるのか、 医療費を低減できるのかという社会課題の解決に帰着してきます。GCPさんのコミュニティに属している同じ志をもった起業家たちと、新しい医療のあり方や、医療体験をつくる仲間関係を構築していける。
福島:いろんなヘルスケアのスタートアップがありますが、製薬会社や医療機関、薬局など、それぞれに対して個別にアプローチするだけでは世の中の変化は限定的。そこに取り組むプレイヤーたちで全面的に同じ方向を向いて活動することが、規制改革や世の中のトレンドをつくるという意味で非常に重要です。そのなかでも、カケハシには、SaaSの枠組みを超えたプラットフォーマーになってほしいですし、本当にそうなるだろうと確信しています。
ふくしま・さとし◎グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)パートナー。ドイツ証券の投資銀行統括本部にてM&Aアドバイザリーおよび資金調達業務に従事した後、2014年4月にGCPに入社。東京大学経済学部卒。(写真左)
なかがわ・たかし◎東京大学法学部卒。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て2016年にカケハシを共同創業。(同中)
なかお・ゆたか◎医療従事者の家系で育ち、武田薬品工業でMRとして活躍後、2016年にカケハシを共同創業。(同右)