移住した“定住人口”でもなく、観光に来た“交流人口”でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。最近、総務省がこの“関係人口”のポータルサイトをオープンしているので、くわしくはそちらをご覧いただくとして。簡単に言えば、互いに関心をもつことでゆるやかにつながる場所と人、といった関係性でしょうか。
──なるほど！ 私で言うならば、生まれ育った世田谷、いま住んでいるあたり、日々散歩や飲みに行く谷根千（谷中・根津・千駄木）の関係人口と言えるのでしょうか。
関係人口は東京都以外の都道府県を指すので。その場合の関係人口件数は０県となってしまいます（笑）。
東京都の関係人口者数は人口のおよそ4割で、平均関係人口件数は2.5県だと言われています。ところが「アコメヤ」のロイヤルカスタマーの関係人口都道府県数はなんと9.2県もあるんですよ。
──9.2県！ 自宅と実家と……どうやったらそんなに増えるんでしょう。
我々のロイヤルカスタマーは、いわゆる「食のオピニオンリーダー」であり、応援消費に積極的な方々なのですが、「アコメヤ」の商品を手にすることで、その食品の生まれた産地を知り、背景に共感し、そうした商品を購入することで、応援欲求が満たされているのでは、と推察しています。
これからも地域のストーリーをしっかりとお伝えして商品化することで、お客さまにもよろこんでいただき、結果として関係人口が増え、地域の活性化に、間接的にでも、少しでも、貢献できれば幸いです。
──ちょっと、ふるさと納税っぽさもありますね（笑）。おいしく食べることができて、その地域を応援できて、さらにはそのストーリーを友人たちに話すこともできる。私にとって、「アコメヤ」はやはり最強の手土産になりそうです。
山本浩丈◎AKOMEY TOKYO代表取締役社長。大学卒業後、ダイエーに入社したのち、スターバックスコーヒージャパン、コンサル会社を経てサザビーリーグに入社。2013年サザビーリーグの執行役員、Zebra Japan株式会社（フライング タイガー コペンハーゲン運営会社）の代表取締役に就任。20年3月AKOMEYA事業部に異動し、22年4月株式会社AKOMEYATOKYO設立に伴い、現職に就任。
