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2023.06.29 08:00

日本上陸目指すイスラエルの渋滞緩和プラットフォーム「NoTraffic」

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IoT技術を活用したイスラエルのモビリティプラットフォームNoTrafficは、欧州と日本への進出を控え、新たに5000万ドル(約72億円)の資金を調達した。

2017年に設立されたNoTrafficは、都市の交通の流れを分析し、市当局や交通オペレーターのより良い交通計画の策定を支援するプラットフォームを開発している。

今回のシリーズBラウンドは、M&G Investmentsが主導し、VNV GlobalとUMC Capitalが参加した。NoTrafficによると、新たな資金は日本、イタリア、ドイツ、英国などの市場を視野に入れた生産や研究開発、販売に投資する計画という。

同社の主要市場である米国では、1兆2000億ドル規模のインフラ整備法が成立したことで、交通渋滞や二酸化炭素排出量の削減といった課題に対処するための、安全で効率的な技術への需要が高まっている。

NoTrafficは交差点にセンサーのネットワークを配備し、交通のデータを収集する。このデータは、人工知能(AI)を搭載したクラウドプラットフォームにフィードバックされ、道路を俯瞰しより良く管理するための方法を交通当局に提供する。

同社のテクノロジーは、多くの場合数十年前のものである都市の既存のインフラに接続可能になっている。NoTrafficのCEOのタル・ケイスラーは、同社のセンサーとソフトウェアが「レガシーなインフラの枠を超えて交通マネージメントを向上させられる」と述べている。

「NoTrafficのSaaSプラットフォームは、インフラを変更することなく、独自のインサイトと機能性を生み出すように設計されている」とケイスラーは説明した。

同社はこれまで米国市場に重点を置いており、カリフォルニア州やテキサス州を含む各州で事業を展開し、代理店を通じて交通当局に技術を販売している。NoTrafficは、同様の戦略をヨーロッパと日本にも適用する計画だ。

今回の調達を主導したM&G Investmentsで投資副責任者を務めるプラベグ・パティルは「NoTrafficは、最先端の技術ソリューションを拡大し、このエキサイティングで重要な分野で大きなシェアを獲得する可能性がある」と述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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