アジア

2023.06.28

三菱UFJがインドネシアの自動車ローン大手を買収、約670億円で

Ned Snowman/ Shutterstock.com

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は6月26日、インドネシアの自動車ローン大手の「マンダラ・マルチファイナンス」を約7兆421億インドネシアルピア(約670億円)で買収すると発表した。

三菱UFJ銀行と、傘下のダナモン銀行の子会社で自動車ローンを手掛けるアディラ・ファイナンスが共同で買収する。2024年初めまでに7兆ルピアで発行済み株式の約80%を取得し、その後、強制的株式公開買い付け(TOB)で全株取得を目指す。買収には規制当局の承認が必要となる。

MUFGは、インドネシアにおける自動車ローン事業を強化し拡大させるため、買収した会社の商品と事業範囲を拡大することを目指している。2005年にインドネシア証券取引所に上場したマンダラ・マルチファイナンスは、二輪車向けローンや二輪車を担保とする多目的ローンを提供している。

同社は、昨年末時点で274の支店を持ち、インドネシア東部で大きな存在感を誇っている。昨年の売上高は前年比22.5%増の2兆2100億ルピアだった。

MUFGは、東南アジア最大の経済圏であるインドネシアが、同社にとって「特に重要」だと述べている。昨年、同グループは消費者金融サービスを展開するホームクレジット(Home Credit)のフィリピンとインドネシアの事業に870億円を出資するなど、この地域の複数のフィンテック企業に投資した。また、インドネシアの決済サービスAkulakuにも260億円を出資した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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