意外にコンパクト、高いポータビリティ
Google Pixel Fold（以下、Pixel Fold）は約7.6インチ、アスペクト比が6対5という、ほぼ正方形の有機ELディスプレイを中心から内側に折りたたむデザインを採用した。本体を閉じた外側にも約5.8インチの有機ELディスプレイがある。どちらの画面でも同じ機能とアプリが使える。advertisement
本体の厚さは開いた状態で約5.8ミリ、閉じた状態で約12.1ミリ。重さは約283gだ。同じ画面サイズのスマホに比べると約1.5倍程度の物量がある。
中央がPixel Fold。左は同じ約5.8インチのiPhone 11 Pro。右は約6.1インチのiPhone 14筆者の妻は、約5.8インチのサイズが扱いやすいからという理由で今もiPhone 11 Proを愛用している。「Pixel Foldは本体の縦横サイズがiPhone 11 Proに近いし、重心のバランスも良いので重さはそれほど負担に感じない」という。「Googleウォレット」アプリにSuicaやタッチ決済に対応するクレジットカード、ポイントカードを登録すれば、ほどよいサイズ感の電子ウォレットになるのだと妻に説明したところ、かなり興味を持ってくれたようだ。
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生体認証機能は顔と指紋の両方に対応している。指紋センサーは本体側面の電源ボタンに内蔵されていて常時使えるが、顔認証によるロック解除などは本体を閉じて使うときにのみ有効だ。外側のフロントカメラだけが顔認証機能に対応している。
「タブレット」としてのPixel Fold
外側背面のメインカメラはトリプルレンズ仕様。グーグルのカスタムメイドによる最新のチップセット「Google Tensor G2」によるコンピュテーショナルフォトグラフィにより、高精細でナチュラルな写真やビデオが撮れる。出来映えをフラグシップモデルの「Google Pixel 7 Pro」と比べてみても遜色はなかった。「長時間露光」による「流し撮り」や、写真に写り込んだ被写体をレタッチ処理により消せる「消しゴムマジック」など、Pixel 7シリーズと同じ後処理機能も揃う。Pixel 7 Proとの主な違いは、Pixel Foldにマクロ撮影機能がないことと、超解像ズームの倍率が10倍下がることだ。Pixelらしいカメラ機能は存分に楽しめる。
背面には広角・超広角カメラのほか、光学5倍ズームに対応する望遠カメラを搭載
