アップデートによる追加を予定する機能。両側の画面を使ってリアルタイム翻訳の結果をテキストで表示
さらにデバイスに搭載されているAIによるマシンラーニングを活かしたカメラ、音声自動文字起こしに外国語翻訳などソフトウェアによる機能はPixelシリーズが選ばれる個性になっている。Pixel Foldについて一例を挙げるならば、本体両方の画面を活用するリアルタイム外国語翻訳の機能がある。この機能は2023年秋にソフトウェアアップデートによる追加を予定している。
「25万円」は妥当か?
グーグルにはGmailにカレンダー、スプレッドシートやドライブなどビジネスシーンにも広く普及するGoogle Workspaceの強力なクラウドツールがある。これらのサービスをPixelシリーズをはじめとする純正のハードウェアにつなぎ込むことにより、リッチなユーザー体験を提供することもグーグルによる差別化戦略の1つだ。今どきのスマホの価格として25万円はとても高価だが、一般的なスマホとしての使い道のほかにもAIカメラ、タブレットやノートPCの代わり、そして自動翻訳機など「1台で何役もこなせるスマホ」としてPixel Foldを活用できれば妥当な金額感であるように思えてくる。
Google Payに変わるサービスとして、日本でも提供がスタートしたGoogleウォレットアプリ。電子マネーやクレジットカード、ポイントカードなどが登録できる。「お財布のDX」も加速しそうだ
初代のPixel Foldがグーグルの期待する成果を挙げて、ハードウェアまわりの製造技術や部品の価格なども熟れてくれば、今後グーグルから廉価な折りたたみスマホが誕生するかもしれない。1台で何役もこなせるPixel Foldが軌道に乗ったときには、アップルもまた「折りたためるiPhone」でこれを追いかけざるを得なくなるのだろうか。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
過去記事はこちら>>