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2023.06.27 08:30

グーグルが折りたたみスマホで勝負に出た Pixel Foldハンズオン

7.6インチのディスプレイを内側に折りたたむデザインとしたGoogle Pixel Fold

現在、世界中ではさまざまな事情によりAndroidスマホのベンダー数が減少している。iPhoneとのシェア競争に水をあけられないように、グーグルがPixelシリーズに対する本気度の高さを示すPixel Foldのようなインパクトのあるデバイスを投入する必要があるのだろう。その流れは2021年に初のカスタムメイドのシステムチップ「Google Tensor」をPixelシリーズに搭載して以来始まっていた。
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アップデートによる追加を予定する機能。両側の画面を使ってリアルタイム翻訳の結果をテキストで表示アップデートによる追加を予定する機能。両側の画面を使ってリアルタイム翻訳の結果をテキストで表示

さらにデバイスに搭載されているAIによるマシンラーニングを活かしたカメラ、音声自動文字起こしに外国語翻訳などソフトウェアによる機能はPixelシリーズが選ばれる個性になっている。Pixel Foldについて一例を挙げるならば、本体両方の画面を活用するリアルタイム外国語翻訳の機能がある。この機能は2023年秋にソフトウェアアップデートによる追加を予定している。

「25万円」は妥当か?

グーグルにはGmailにカレンダー、スプレッドシートやドライブなどビジネスシーンにも広く普及するGoogle Workspaceの強力なクラウドツールがある。これらのサービスをPixelシリーズをはじめとする純正のハードウェアにつなぎ込むことにより、リッチなユーザー体験を提供することもグーグルによる差別化戦略の1つだ。

今どきのスマホの価格として25万円はとても高価だが、一般的なスマホとしての使い道のほかにもAIカメラ、タブレットやノートPCの代わり、そして自動翻訳機など「1台で何役もこなせるスマホ」としてPixel Foldを活用できれば妥当な金額感であるように思えてくる。
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初代のPixel Foldがグーグルの期待する成果を挙げて、ハードウェアまわりの製造技術や部品の価格なども熟れてくれば、今後グーグルから廉価な折りたたみスマホが誕生するかもしれない。1台で何役もこなせるPixel Foldが軌道に乗ったときには、アップルもまた「折りたためるiPhone」でこれを追いかけざるを得なくなるのだろうか。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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