AI

2023.06.26 15:00

ダ・ヴィンチ「簡潔さこそが究極の洗練」を信じる企業の仕事基盤となる生成AI

生成AIによる作業拡張(Getty Images)

グーグルやマイクロソフトのような既存企業からtheGist(ザジスト)のような生成AIのスタートアップに至るまで、誰もが未来の仕事のためのプラットフォームを目指している。どの企業も、知識労働者の生産性に対する重要な課題である情報過多を最小限に抑えようとしている。

theGistは、知識労働者が最も重要なことに集中できるように支援する、AIを活用した業務アプリケーションのハブを発表した。この統一されたワークスペースは、オフィスワーカーにとって最大の2つの問題「常にコンテキストが切り替わること」と「最も重要で価値のある生産的な仕事に集中できないこと」を解決することを目指している。

theGistが提供するプラットフォームはプロジェクト、人々、トピックをつなぐパーソナライズされた知識グラフを形成する。これにより、実用的なインサイトと合理化されたワークフローが提供され、知識労働者集中力を高め、生産性を向上させることができる。

今回の発表は、昨年末のtheGist for Slack(ザジスト・フォー・スラック)の成功に続くものだ。この製品は現在数千社にサービスを提供しており、既存の業務アプリやアプリ間にAIツールを組み込む必要性を示した最初の製品の1つとなった。theGistが提供する新しいワークハブは、特定の従業員のデジタルワークスペースを丸ごとカバーする。その中には関連アイテム、インサイト、タスク、日々の重要案件、生成テキスト、要約、アクションなどが含まれている。

2022年に設立されたこのスタートアップは「果てしない会話に目を通すのを止め、『要点(the Gist)』だけを得ることができる」というミッションのもと、あらゆるワークアプリケーションを単一のまとまったワークスペースに統合できる、未来のワークプラットフォームを開発している。

theGistの共同創業者でCEOのイツィク・ベン=バサトは「私たちの創業チームは、ダ・ヴィンチの名言である『簡潔さこそが究極の洗練である』という言葉を信じています」という。「だからこそ、会社をtheGist(要点)と名づけたのです。私たちの目標は、AIによってすべての雑音を取り除き、本当に重要なことに焦点を当てることで、高い集中力とパフォーマンスを創出することなのです」
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翻訳=酒匂寛

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