しかし、6月6日、スイス広告局は、FIFAによる「2022年カタールワールドカップはカーボンニュートラルである」という主張が、公衆を誤解させ、スイス連邦法に違反していたと発表したのだ。
この決定は、Carbon Market Watch(カーボン・マーケット・ウォッチ)の報告書に基づくもので、FIFAはスタジアム建設にともなう排出量や、ドーハと近隣の航空ハブ間のシャトル便の排出量を大幅に過小評価していたことが明らかになった。
この報告書が発表されるずっと前から、多くの人がカタールの主張に懐疑的で、サイモン・チャドウィック教授はGuardianに「12年間、カーボンオフセットや環境破壊の緩和施策は行われていなかったと感じる」と語っている。
しかし、もしカタール2022がカーボンニュートラルでなかったとしたら、二酸化炭素の排出を最小限に抑えることを考慮したサッカー大会とはどのようなものになるのだろうか。