暮らし

2023.06.24 10:00

温暖化で「食べられなくなるかもしれない」食品7選

ピーナッツも食べられなくなる?

世界中で気候変動対策の重要性が叫ばれているが、「少し気温が上がったくらいで何が変わるの?」と疑問に思っている人も多いのではないだろうか。

しかし実際は温暖化が進むと、大雨の頻発、熱波・干ばつといった気象災害が増加し、私たちの生活にとってもさまざまな悪影響があることが予測されている。

そこで今回は、気候変動の影響で「食べられなくなるかもしれないもの」を7つまとめていく。

01 パスタ

パスタは一般的にデュラム小麦から作られているが、今後数年間で気温が上昇し嵐や干ばつが激しくなると、デュラム小麦の生産に大きな打撃を与えることが予想される。

デュラム小麦は他の品種に比べて繊細で、乾燥した涼しい季節を好むため、季節外れの大雨が降ると品質が損なわれる可能性があるのだ。

これは遠い未来の話ではなく、すでに起き始めている。

02 チョコレート



チョコレートの原料であるカカオは、カカオベルトと呼ばれる赤道の南北20度以内で栽培される。いわゆる亜熱帯の地域だ。

世界のカカオの4割近くをコートジボワールが生産しており、西アフリカ地域が全体の約7割を占めている。

カカオの樹の生育条件は非常に限定されており、2050年までに予測されている2.3度の気温上昇が起こると、生産が現状通りにいかなくなるといわれている。

03 コーヒー

広く流通しているコーヒーはアラビカ種とロブスタ種の2つに分けられ、主に北緯・南緯25度のコーヒーベルトと呼ばれる熱帯地域で栽培されている。

コーヒーは気候の変化に弱く、冬に霜が降りたり雨季に十分な雨が降らなかったりすると、すぐに枯れてしまう。

世界のコーヒー生産の約6割はアラビカ種だが、地球温暖化の影響によって、2050年までにアラビカ種の生産に適した地域が50%減少すると予測されている。

04 ピーナッツ



ピーナッツをはじめとするナッツ類は、十分な収穫量を維持するために冬の寒さが必要不可欠であるため、地球温暖化によって大きな影響を受ける可能性がある。

2011年、代表的なピーナッツの産地であるアメリカ南西部が深刻な干ばつに見舞われ、収穫量が大幅に減少したことでピーナッツの価格は40%も上昇したそうだ。

新しい生産地への移動は可能かもしれないが、設備を整えるためにかなりのコストがかかるだろう。
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文=エシカルな暮らし

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