#Ukraine The Russian Army sent a T-54/55 VBIED filled with 6 tonnes of TNT at AFU lines near Marinka, Donetsk Oblast.
— Cᴀʟɪʙʀᴇ Oʙsᴄᴜʀᴀ (@CalibreObscura) June 18, 2023
The attempt failed as the remotely-controlled bomb ran into a mine 100m from the front line, and was then hit by a Ukrainian RPG shot, causing a huge explosion. pic.twitter.com/sXXI57wV7v
ロシア軍はその事実を知っている。当初、T54とT55そしてそれらより少し近代的なT62を短距離の移動砲として配備した。だが戦車は優れた榴弾砲にはならない。砲弾を約16キロ以上飛ばせるほどに砲の角度を上向きにできず、搭載している光学機器では遠く離れた標的に照準を合わせることができない。
ただ、絶え間ない攻撃を受け、反撃に使えるものが不足している軍隊では何もないよりはましだ。ロシア軍がVBIEDに目を向けたのは、武器の欠乏を示している。
ここ数日でロシア軍の陣地から送り出されたのはT54とT55を使ったVBIEDだけではない。ロシア軍は遠隔から起爆させる地雷除去装置を積んだMT-LB装甲牽引車でウクライナ軍陣地への体当たり攻撃も試みた。
射程の長い武器の供給が十分な軍隊なら、わざわざ爆薬を満載した無線操縦の戦車でウクライナ軍の陣地を爆破しようとはしない。特にウクライナ軍が保有する対戦車誘導ミサイルの数を考えればなおさらだ。
ウクライナ軍の旅団から数キロの範囲を超えて近づくのは危険だ。白昼堂々、ゆっくりそして不自然な動きで近づくのは二重に危険だ。だが、博物館に展示されるレベルの古いT54とT55が取り得る唯一の移動モードだ。
しかし、戦車があまりにも古く、直接の戦闘では生き残れない上に即席の榴弾砲という2つ目の役割にも適していない場合、プラスチック爆弾を詰め、無線操縦装置を取り付けて、成功する見込みがないとわかっている特攻ミッションで敵に向かって小走りさせる以外に何ができるだろうか。
(forbes.com 原文)