ハワイ発のNASDAQ上場企業を作る夢が2年で実現。
千葉が、ハワイに本社を置く、ハワイ発のNASDAQ上場企業を作ろうと思いたったのは、コロナ禍真っ最中の2021年3月のこと。それからわずか2年でその思いが実現した。「今回のNASDAQでの打鐘セレモニーには、グループ3社の取締役であるMike Sayamaも参加しましたが、ハワイに在住する最高の日系人経営者達がパートナーであることは、私にとって財産です。日米の架け橋として素晴らしい日本の会社をNASDAQに連れていくという私のミッションが、彼らの多大なるサポートもあって確立できました。海外在住経験もなく英語も不慣れな日本人である自分にとっては、初めての米国企業経験であり、このNASDAQ上場で、日本の東証とは何もかも異なるレギュレーションやルールを日々勉強しながら、沢山の経験値が高まっていきました。私は、一起業家でありますが、この2年間は、まるで学生に戻ったみたいに毎日が留学しているような日々。この経験でグローバルな視野が広がったように思います」と千葉は語る。
日本を応援!日本のスタートアップにGiveしたい!
これまで数多くのスタートアップに携わってきた千葉のライフワークは、「日本のスタートアップをアップデートしていきたい」という自らに課した使命。今回、果敢に起業家としてチャレンジし続け、米国株式市場のインサイダー経験を積んだことで知見が得られた。この知見を自身が手がける「千葉道場(R)」や「DRONE FUND」をはじめとして、経営者カンファレンスなどを通じて、世の中にGiveしていきたいと願っているという。圧巻のおもてなしと派手な演出が、心を刻むセレモニー
「これでもか!という美しく派手な演出と、おもてなしの素晴らしさに圧倒されました」と語る千葉が体験した米国NASDAQのセレモニーは、東証の格式ある厳かなものとは、全く異なる。オープンは朝9時半で、クローズは16時。ベルが鳴るのは、オープンとクローズの2回のみ。東証のように上場日に必ずセレモニーがあるわけではなく、NASDAQは年間スケジュールから優先度順にセレモニー実施会社が割り当てる形式という。ここで、千葉が体験した記念すべきセレモニーの一日をタイムスケジュールと共に紹介しよう。「私達は、9時半のオープンベルだったので、集合は、タイムズスクエアのNASDAQ本社前に8時半。参加者リストと顔写真付きIDで照合して入館すると、参加者専用ラウンジへと案内されます。空港のラウンジのようなそこでは、各種ドリンクや軽食やフルーツが用意されていて、豪華な朝食という雰囲気。ラウンジ内は、6mほどある天井高に円形の巨大ディスプレイに覆われています」。
「ウェルカム演出として、上場した私達の企業名や、タイムズスクエアの大画面に祝い画面が表示されており、ここで一気に心躍りました。さらに驚くのは、専属のセレモニープロデューサーと専属カメラマンがついていたこと。そこで記念写真を撮影するのですが、その後もカメラマンは、ずっと私達に密着して撮影してくれます」。
「9時20分になると、生放送されるセレモニースタジオへ入室して、プロデューサーから段取りを徹底的に説明されます。全ての参加者がちゃんとカメラに映るように順番に呼ばれる配慮も完璧。そしていよいよ9時25分から本番前のセレモニーがスタート。NASDAQ専属アナウンサーが、軽快に本日の上場企業の説明を行います。その様子は、あたかもニュース番組みたい。CEOのスピーチはもちろん、上場企業の子供達によるスピーチ時間も設けられているのです。そして本題である全米生放送へと続きます。大きな拍手と共に、9時半のカウントダウンで、大きな鐘のベル音と紙吹雪が舞い散り、あの夢にまで見たシーンになるわけです」。