当たり外れが激しい「ファストカジュアル」分野
しかし「ファストカジュアル」と呼ばれるカテゴリーの上場は近年、当たり外れがある。この分野の王者とされるメキシコ料理チェーンのチポトレ(Chipotle)の株価は2006年の上場以来4000%以上も上昇した一方、サラダチェーンのスイートグリーン(Sweetgreen)は2021年のデビューから78%の暴落で1株あたり10ドルに沈んでいる。ナッシュビルに拠点を置く投資調査会社New ConstructsのCEOのデビッド・トレーナーは、Cavaの株価はすでに高すぎるため「投資家はこの株で儲けることを期待しないほうがいい」と述べている。「ウォール街は株を売るのが得意だ。彼らは、リスクを個人投資家に転嫁するための方法を知っている」
トレーナーは「このレストランチェーンが黒字化する道は存在しない」とも述べている。彼によると、同社は、かつて倒産したZoe's Kitchenの店舗を自社に吸収することで迅速かつ安価に成長を遂げたが、すでにその資産を食いつぶしたという。
Cavaはまた、ファストカジュアル系のブランド、特にスイートグリーンやジャストサラダ(JustSalad)、チポトレのような健康志向のブランドとの競争にも直面している。これらのブランドとは異なり、Cavaはホールフーズ(Whole Foods)やその他のスーパーマーケットとも提携し、収益源を多様化しているが、成長を維持しながら収益性を高めるのは困難な道だ。
しかし、シュルマンは「株は毎日上がったり下がったりするものだ」と述べている。「私たちは長期的なビジョンに集中している」と彼は語った。
(forbes.com 原文)