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2023.06.20 11:30

エアバスが史上最大の民間航空機受注を獲得、インディゴから500機

EQRoy / Shutterstock.com

欧州の航空宇宙企業Airbus(エアバス)は6月19日、インド最大の航空会社IndiGo(インディゴ)から単通路型の旅客機500機を受注したと発表した。

史上最大の旅客機取引となるこの契約により、インディゴ航空は世界で最も売れているエアバス航空機の1つであるA320ファミリーの購入が最多の航空会社となる。インディゴ航空がこれまでに発注したエアバス航空機の総数は1330機。

今回の取引はフランスで開催中のパリ航空ショーで発表された。エアバスとインディゴ航空いずれも取引額は明らかにしなかったが、ロイター通信は「数十億ドル(数千億円)規模の取引」であり、航空機は2030〜35年に納入されると報じた。

インディゴ航空の最高経営責任者ピーター・エルバースは、今回の発注でインドの「経済成長、社会の結束力、モビリティを引き続き高めるという使命」を果たすことができると報道資料で述べている。同国の人口はつい最近、中国を抜いて世界最多となった。

エアバスの最高商務責任者で国際部門責任者のクリスチャン・シェーラーは「この画期的な受注により、世界で最も急成長している航空市場において多くの人が手頃価格で飛行機を利用できるようになる」と述べた。

500機の購入はAir India(エア・インディア)の2月の470機を上回り、史上最大の民間航空機取引。インドの航空会社は人口増による需要に応えるべく、急速に航空機を増やしている。

米通信ブルームバーグによると、インド政府は3月に「世界で最も急速に成長している航空市場」に対応するため、空港のインフラ整備に今後2年間で120億ドル(約1兆7000億円)を投じると発表。この資金で現在148ある空港を2025年までに220に増やす計画だ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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