北米

2023.06.20

タイタニック号観光の潜水艇が消息絶つ、5人不明

ニューファンドランド沖の北大西洋に沈んだ英豪華客船「タイタニック号」の船首(Xavier DESMIER/Gamma-Rapho via Getty Images)

北大西洋の海底に眠る英豪華客船「タイタニック号」の見学ツアーに向かった観光用潜水艇が消息を絶ち、米当局は19日朝、捜索隊を派遣した。メディア各社が報じた。

米ボストン沿岸警備隊は英BBCに対し、19日に救助隊を派遣したと説明。また英紙ガーディアンに対しては、潜水艇には5人が乗っていたと明らかにした。

BBCによると、タイタニック号見学ツアーを催行している米企業OceanGate Expeditions(オーシャンゲート・エクスペディションズ)は、消息を絶った潜水艇が先週出発した同社の探検隊に同行していたことを認めた。

マイアミに本社を置く同社は、乗員を帰還させるため「あらゆる選択肢を模索し、実行している」とし、救助活動は「複数の政府機関と深海探査会社」から支援を受けていると述べている。

1912年に起きたタイタニック号の沈没事故では、乗客・乗員2224人のうち1514人が死亡した。船体は現在、カナダ・ニューファンドランド沖約400カイリの海底に眠っている。

潜水艇で深海に潜り、タイタニック号を見学する観光ツアーは、数年前から提供されており、参加費は1人当たり約25万ドル(約3500万円)。オーシャンゲートは、タイタニック号見学ツアーの催行業者として最も有名な会社だ。

同社のウェブサイトによると、費用には訓練、装備、食事が含まれ、ツアー期間は約1週間。今回のツアーは8日間で、最多催行人数は7人、帰還予定日は20日だった。潜水艇には通常、料金を支払った乗客3人と、操縦士1人、「コンテンツエキスパート」1人の計5人が搭乗する。

forbes.com 原文

編集=荻原藤緒

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