最新の「欧州気候の現状に関する報告書」によると、産業革命前からの気温上昇幅は世界平均が1.2度だが、欧州ではその約2倍の2.3度となっている。
2022年、欧州の多くの地域が、春から夏にかけて干ばつや記録的な暑さに見舞われた。チェコ、フランス、ポルトガル、スロベニア、スペイン、英国では森林火災が発生し、アルプスの氷河の融解も記録的水準となった。
報告書によると、2022年の欧州では、暖かい日の数が平年よりも30%多く、12カ月中7カ月で気温が平年より7~10度高かった。英国では7月、観測史上初めて気温が40度に達している。
報告書は、高温と干ばつの増加により、森林火災がより長い時間、より高温で燃え続けることになると指摘している。また、本来なら雪が多い月に雨が降ると、昨年秋にグリーンランドで見られたように、氷が溶けて洪水が増加する可能性がある。
(forbes.com 原文)