そうした中、中国の旅行情報サイト「馬蜂窩(マーフォンウォー)」の日本での公式総代理店を務めるインタセクト・コミュニケーションズが、中国本土で「中国における訪日意欲のアンケート調査」を行いました。
まず、今回アンケートに回答した人のうち、日本を訪れたことのある人は35.9%。そして訪日したことのある人のうち、また日本を訪問したいと回答した人は91.4%にも上りました。
日本に旅行する目的はとの問には、「観光地に行きたい」が90.4%とほとんどの人が回答。続いて「日本食を食べたい」(80.7%)、「日本で買い物をしたい」(68.1%)となっています。以前は中国人観光客というと「爆買いツアー」などという言葉が踊りましたが、観光がメインで爆買いはついでにという印象です。
コロナ前後で訪日意欲はどうかとの質問には、「意欲が上がった」が44.4%ともっとも多く、「下がった」(28.9%)を上回りました。また、訪日予算については、コロナ前は10万~30万円が33.6%ともっとも多かったのですが、アフターコロナでは60万円以上が33.0%でもっとも多いという結果になっています。為替レートが2019年は1元=16円台だったものが、いまは1元=20円前後と円安になっており、より予算アップにつながっているのではないでしょうか。
このように、中国人観光客は日本の観光地へ訪れたい意欲が高いものの、訪日予算も上がっており、以前のような爆買いを期待できるかもしれません。沈んでしまった観光業も、インバウンド需要で浮上するチャンスと言えそうです。
出典:インタセクト・コミュニケーションズ「中国における訪日意欲のアンケート調査」より