オンラインプレゼンスを見直す
強力なパーソナルブランドの力を過小評価してはならない。不況に強いキャリアを築くために、オンラインで登録している自分のプロフィルをしっかり管理しよう。LinkedInのプロフィル欄が何カ月も放置されたままなら、いまこそ一新する絶好のタイミングだ。将来的な就職先候補企業に対して、自分は魅力的な労働者と映るかどうか、しっかり吟味しよう。魅力に欠ける場合は、プロフィル欄のヘッドラインを見直して、適切なスキルを書き入れたり、推薦文を依頼したりしよう。
いかなる選択肢も排除しない
オンラインプレゼンスを見直すついでに、履歴書も最新版に更新しておこう。履歴書が常に最新版であれば、これぞという求人を目にしたとき、すぐに応募できる。また、いかなる選択肢も排除してはならない。やってみたい仕事を見つけたけれど、スキルが不十分で採用条件を満たしていないといった場合でもとにかく応募してみるべきだ。採用される可能性はゼロではない。
また、関心がある他の職種や業界もチェックしておこう。そうした職種や業界が不況に強いのであれば、下準備をしておくといい。そうすれば、いざというときに、すぐキャリアチェンジができる。
自分の価値をうまく伝えられるようにする
ハードとソフトの両スキルをアピールすることは確かに大事だが、それだけでは不十分だ。不況に強いキャリアを築く上では、自分の価値をうまく伝えられるようにならなくてはならない。仕事上の人間関係を育んで、自分の差別化要因を教えてもらおう。つまり、自分だけがもつ価値を把握するのだ。採用担当者の目に留まりそうなスキルや経験、バックグラウンドは何だろうか。採用側に対して、自分が欠かせない資産となる理由を説明できるようになろう。
副業を始める
不況は、副業を始める絶好のタイミングかもしれない。その1つの理由は、不況時には投資家が株式への投資比率を減らし、現金を増やしたいと考えるからだ。一方で起業家は、投資先になる若いビジネを探している。手持ち資金があれば、それほど多額を投じなくてもさまざまな副業を始められるかもしれない。融資をあてにしてビジネスアイデアを軌道に乗せようとしているスモールビジネスと張り合うことも可能だ。
最後にもう1つ。不況になると、消費者が助けを必要としている問題が浮き彫りになる。個人起業家であれば、そうしたチャンスをすぐに活かせるはずだ。
将来のことは誰にもわからない。だからこそ、スキルを磨き、絶えず緊張感をもって、新しいチャンスを模索するべきだ。自ら積極的にキャリアアップを図れば、不況に強いキャリア構築を有利に進められるだろう。
(forbes.com 原文)