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2023.06.30

山積する物流の課題は、ロボティクスで解決する〜挑戦をあきらめないシリアル・アントレプレナーが描いた成長戦略とは

ECとリアルをつなぐ物流。問題山積の物流業界に、AIロボティクスなどのイノベーティブなテクノロジーを導入し、急速な成長を遂げているのが、AGV(棚搬送ロボット)でトップシェアを誇るスタートアップ/ベンチャー、ギークプラスである。
今回はシリアル・アントレプレナーでもある代表取締役CEOの加藤大和が、どのように不屈の情熱を燃やし、他には類を見ない戦略で同社を成功に導いたか、そして、その戦略を支えたデル・テクノロジーズのITソリューションを紹介する。

商品を納めた大きな棚の下に潜り込み、下から持ち上げて必要な製品を棚ごと作業者のもとへ移動させる。360°回転して、棚から棚へ移動する様子はまるで巨大なロボット掃除機のようだ。

これが労働力不足に直面した物流業界に光明を与える、「AGV(棚搬送ロボット/『EVE(イブ)』シリーズ)」の姿である。そんな「棚」の下の力持ちを、愛情のこもった眼差しで見守っているのが、AGVでトップクラスのシェアを誇る日本企業・ギークプラスの代表取締役CEO 加藤大和だ。

「わずか5年前、日本の倉庫にこうしたロボットはまったく存在しませんでした。eコマースがどんなに隆盛しても、物流の現場は100年続いたレガシーを守るばかり。働き手の多かった時代ならまだしも、いまでは労働人口は毎日2,000人も減少している状態です。物流業界をこの先も維持していくためには、こうしたテクノロジーを活用するしか道はないのです」

物流の課題は、AIを活用したロボティクスが解決する。この結論にたどり着くまで、加藤はいったいどのような戦略で歩んできたのだろうか。

自身とアルバイトの2人だけ。最初の起業は倉庫内撮影スタジオ


「新卒で入社したモルガン・スタンレー投資銀行部門不動産チームでは、大規模倉庫を建設して証券化する企業・プロロジスの日本進出のための、マーケットニーズのリサーチを担当しました。

欧米ではAmazon、eBayなどのeコマースが流行して、大規模倉庫の需要が高まっていましたが、当時(2000年代前半)の日本はまだ発展途上の段階。しかし調べれば調べるほど、5年先の将来にはEコマース/通信販売の波が、国内に大きく波及すると確信するようになりました」

加藤は思いに火が付き、通販業界での起業を模索し始める。モルガン・スタンレーは退社し、通販企業にアルバイトとして入り込み、徹底的にバックヤードを学んだ。

「通販事業者として起業するには、莫大な資金が必要です。しかし他人資本には頼りたくない。自己資金の範疇でできることを考えたとき、アパレル業界向けの倉庫内撮影スタジオを思いついたのです。そして自分とアルバイト1名という最低限の体制で、アッカ・インターナショナルを起業しました」

当時のアパレル通販では、商品を都内スタジオに運び、カメラマンやコーディネーターを呼んで撮影するのが通例だった。つまり出品点数を増やすほど、経費は増えていく。

加藤は商品の運搬が不要な撮影スタジオを倉庫内に開業し、その常識を覆した。普段倉庫内で作業を行っている人々が、簡単に撮影を行える環境を整備したのだ。その手法は大幅な経費削減が実現できると、アパレル企業に絶大な支持を受け、倉庫内撮影スタジオはすぐに100室規模にまで拡大したという。

当初、顧客はいわゆる小規模店舗がメインだったが、大手グローバルスポーツメーカーのコンペを機に、事業は大きく成長することとなる。ともにビジネスをつくるテーラーメイドの戦略が評価され、並み居る巨大物流企業の競合を差し置いて、受注するに至ったのだ。加藤は当時を振り返る。

「小規模な企業でも勝てる。むしろ新しいマーケットが生まれるときには、過去のしがらみに囚われず自由な発想ができるので、有利にもなる。そんな確信が芽生えました」

自信がさらに挑戦を生む。彼がアッカで次に手がけたのは、売る(eコマースでの販売店以下EC販売店とする)とつくる(メーカー)の在庫情報を統合することだった。

「日本のアパレル業界には特殊な委託販売という商習慣があります。メーカーがEC販売店に商品を貸し、売れたら利益を得るという仕組みです。しかし売れ残ってしまうと来シーズンまでの保管料がかかってしまいます。

売り切れるEC販売店がある一方で、他のEC販売店では売れ残っていることもある。その在庫状況を全販売店で共有する仕組みを構築したのです」

その結果、販売店で在庫としてプールしていた商品が、他販売店で売れるようになった。当然アパレル企業はこぞってアッカのシステムを導入するようになった。ただ加藤の着想はそれだけにとどまらなかった。

「システムでの在庫情報の共有をeコマースだけでなく、実際のEC以外のリアル店舗在庫まで把握し、範囲を拡張させていきました。リアル販売店は夜間は閉まりますが、その在庫をeコマースに連携することで、寝ている間にも、リアル店舗で在庫している商品がEC店舗で売れる環境を構築したのです。発送はもちろん、店舗から行います」

かくしてBtoC領域でアパレル業界が抱える課題は解決したと加藤は感じた。しかしすべての在庫を管理するためには、大規模チェーンなどのBtoB(卸売り)の在庫とも統合しなければならないという課題が残されていた。

「例えばコストコとコンビニエンスストア。商品は同じでも、売る単位が違います。当然、同じコストで賄うことは不可能なのです。なぜならピックアップする倉庫内作業員の歩行距離(手間)が違うからです。アッカが直面したこの課題の解決策を得るために、それこそ世界中を巡りました」

2017年、加藤はその答えに、中国で出会うことになる。
加藤大和 ギークプラス 代表取締役CEO

加藤大和 ギークプラス 代表取締役CEO

物流ロボットというソリューション〜ギークプラスの誕生

「AGV(棚搬送ロボット)が縦横無尽に倉庫内を移動し、大きく重い棚の下に入り込んで持ち上げて、商品をピックアップする作業員の元まで届けている。その様子に衝撃を受けました。

なぜならここでは作業員は歩く必要がないからです。まさにアッカが求めていたソリューションそのものでした。そしてこのテクノロジーこそ、物流の未来を切り拓くという予感に身震いがしました」

加藤が訪れたのは、15年に中国で創業された中国・ギークプラスのAGVが稼働する倉庫。導入は即決した。しかし17年当時のギークプラスは、中国市場に打って出ようとするタイミング。いくら加藤が日本に導入したいと訴えても、「まだ、そんな段階ではない」と拒絶されるばかりだったという。

しかしAGVの価値を感じれば感じるほど、思いは高まる。このテクノロジーを導入することは、日本の将来に待ち構える物流崩壊を解消できるはず。加藤は、気がつけば自社の課題解決だけでない、日本の社会的課題のソリューションとして、ギークプラスの技術を考えていた。

「このテクノロジーは日本に必要だ。(中国・ギークプラスが)進出しないのだったら、日本で普及するための会社を、私と一緒につくらないか」

その大胆な提案と強い思いは二の足を踏んでいた中国本社の心を動かした。そして加藤は17年に、同名のギークプラスを日本に設立した。子会社ではなく独立法人。いまでは香港、アメリカなどへ中国・ギークプラスは進出しているが、日本だけは唯一のジョイントベンチャーだ。

「ギークプラスのテクノロジーは、アッカだけではなく日本の物流業界すべてが必要な技術だと思いました。同時に同業他社はもう敵ではない。共に手を取り合って未来のために普及させるべきだ。そう考えるようになったのです」

日本・ギークプラスが手がけるのは、新型棚搬送型ロボット「PopPick」をはじめとするピッキングロボット、物流ロボットの販売・導入、無休対応のメンテナンス、生産性改善コンサルティングなどだ。ロボティクスは中国・ギークプラスの多種多様な製品から日本の市場にあったものを取捨選択・カスタマイズして導入している。導入業界は、アパレル、EC、小売、3PL、医薬品、製造、自動車など多岐にわたる。

その加藤の思いに応えるように、アスクル、トヨタ自動車、ビックカメラ、アルペンなどの大手企業の倉庫で同社の製品は続々導入された。いまやギークプラスは、国内AI物流ロボット業界の雄となり、物流の未来を左右する大きな力となった。


ギークプラスの成長を支えたデル・テクノロジーズのソリューション

もちろん加藤のチャレンジは、つねに順風満帆というわけではなかった。とくに日本の物流現場の特異性もあり、中国・ギークプラスの製品をそのまま転用とはいかない部分も多かったという。

「当初は運用システムの不安定さが課題でした。導入のための部品を複数メーカーから調達することも非常に煩雑で、苦労していました。そこでデル・テクノロジーズに相談したところ、専任のデルテクノロジーズアドバイザーが、迅速かつ的確なソリューションを提案してくれたのです」

サーバーやパソコン、すべてが求めるスペックとコストに合致していたこともあり、導入を決意した加藤。何よりも驚いたのは、その安定性だった。

「故障しない。つまり、止まらないのです。まさに信頼すべき環境でした。いまでは中国・ギークプラスに、自社システムよりも安定しているとお墨付きを得ているくらいです。止まらないシステムはそのまま、売上げの数値の拡大として返ってきています。

安定性同様、物流ロボットをより効果的に活用するためには、端末の処理速度も大切です。膨大な数をこなす物流の現場では、0コンマ何秒の短縮でも重大な影響を与えてしまいます。デル・テクノロジーズ製品にはそうした性能面でも満足しています。

総じてみると、デル・テクノロジーズ アドバイザーとの、意見交換・意思疎通・フィードバックが豊かなことが最大の魅力かもしれません。なぜなら小規模スタートアップ/ベンチャーは、それぞれが固有で特殊な課題を抱えており、それぞれにソリューションが違うからです。ギークプラスの固有の課題を把握してもらうためのコミュニケーションをストレスなくとることができる。それが最大の利点かもしれません」

そうしたデル・テクノロジーズへの信頼は、いまやビジネスにもつながっているという。

「ギークプラスの提供する物流ロボットの導入パッケージにも、信頼性の高いデル・テクノロジーズ製品を採用しています。どんなによくできたロボット製品でも、安定して止まらずに動かなければ、役に立たない。だからこそデル・テクノロジーズ製品を選ぶ必要があったのです」

世界中の倉庫の状態を把握可能にするチャレンジ

ロボティクス・テクノロジーで物流の未来を切り拓いていくギークプラス。さらなる前進をはかるために、将来展望および次なるIT投資についてはどう考えているのだろうか。

「例えばデータセンターは、東京と大阪に設置することで、リスクを分散させる手法をとっています。それと同じことを、物流でも実現したいですね」

従来は、各地域にある倉庫が在庫情報を共有していないため、特定地域で災害が起きて出荷できなくなると、途端に物流がストップしてしまうという課題があったと加藤は指摘する。

「すぐ隣県の倉庫に在庫があることを把握していれば、配送は止まらなくて済むのです。そのため日本各地の倉庫をつなぐネットワーク化を行っています。さらにこうしたリスク分散は、国をまたいでも行っていくべきだと考えています」

例えば日本と中国の倉庫情報をつなぐ。それぞれが直販可能な体制を構築することで、国家を超えたあらゆるリスクに対応できると加藤は考えたのだ。その取り組みは実際に、2年前に事業として始動、去年段階で、実証実験まで行っているという。

「そうした地域・国をまたいだ日本独自の倉庫情報管理システムを構築することができたなら、そのときこそ日本・ギークプラスがグローバル展開に打って出るタイミングなのだと思います」

夢の実現のためには、これまで以上にフィジカルとデータをより親密な状態にもっていく必要がある。そのためにも人間のアクションに瞬時に反応する堅牢なシステム構築を行っていきたいと、彼は力説した。

「信頼できるデル・テクノロジーズ アドバイザーと共に、物流の理想の未来を、描いていきたいですね」

デル テクノロジーズ アドバイザーとは

専任IT担当者の確保が難しい小規模企業を中心に、ITに関する顧客の悩みや要望をヒアリングし、課題の整理と解決策の提案を行うのがデル テクノロジーズ アドバイザーの役割だ。製品を売って終わりにするのではなく、様々なITの専門領域に特化したチームが、顧客企業に対してオーダーメイドでソリューションを提供、支援する。有形無形のサポートで、ビジネスを加速させる仕組みが、ここにある。


かとう・ひろかず◎小学校時代に単身英国留学を果たし、帰国後、慶応大学を卒業し、モルガン・スタンレーに入社。2006年、アッカ・インターナショナルを設立。17年に大和ハウス工業に譲渡。同年、中国企業とともに物流ロボティクス企業「ギークプラス」を設立し、代表取締役CEOに就任。




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Promoted by デル テクノロジーズ / text by Ryoichi Shimizu / photographs by Takao Ota / edit by by Akio Takashiro

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