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2023.07.28

[グレートカンパニーアワード2023]地道なチラシ配りからスタートして ステップアップ上場で成長を加速──ニッソウ 業績アップ賞

船井総合研究所が社会性・教育性・収益性・成長性・環境性を兼ね備えた持続的成長企業を褒賞する「GREAT COMPANY AWARD 2023」。本年度は、約5,300社の選考対象法人から、さまざまな業界で活躍する18社をノミネートし、そのなかから特に優れた7社の受賞を決定した。このアワードで『業績アップ賞』を受賞したのが、ニッソウだ。BtoB、不動産会社の管理・所有物件のリフォームに特化し、工事の約9割がリピート顧客になる絞り込んだ事業を展開し、大きく成長した同社の成功の方程式を紹介しよう。


ニッソウは、代表取締役社長の前田浩が1988年に設立している。社名は「日本一の改装、内装の仕事をする」という想いに由来する。

「創業時は、BtoCから事業を始めました。1日1,000枚ほど、自社のチラシを個人宅にポスティングする作業。これを台風が来ても雪が降っても、元旦であっても2年間、休まずに行っています。その後、90年代初頭にBtoBにシフトしてからは毎日、不動産会社に自社をアピールするFAXを送り続けていました。そうした地道な活動の積み重ねを苦労だと思ったことは、ただの一度もありません」

現在、ニッソウは戸建て住宅、ビル、マンションなどを管理・所有する不動産会社からリフォーム工事(原状回復、修理・クリーニングなど)を請け負うほか、物件の価値向上を図るリノベーション工事も手がけている。2022年7月期の売上高は、約35億円だ。

東京本社のほか、直営の拠点が神奈川、埼玉、千葉にも存在する。同社の強みは、2,400社以上の不動産会社と取り引き実績があり、その多くから継続的な受注を獲得し、年間10,000件以上の工事を安定的に行っていることだ。首都圏を中心に各工事分野の専門施工業約900社との外注施工ネットワークを有し、施工方法の判断および施工管理を行っている。

「賃貸物件の原状回復工事、入居中の修繕工事は売り上げ規模が比較的小さくて、納期も短い仕事がほとんどです。この規模の市場は、大手企業が参入しづらいと言えるでしょう。そうしたニッチな市場に特化して、従業員の見識や迅速な対応、効率的作業のノウハウを磨き上げてきたのがニッソウなのです」



小さな工事も親切丁寧に対応して信頼関係を構築し、安定的・継続的な受注を獲得してきたのがニッソウの歴史と言える。また、同社が業界で得ている信用・信頼は、これまでに「ステップアップ上場」の達成によっても大きく増幅されてきたという。

18年、ニッソウは東京証券取引所TOKYO PRO MARKET(プロ投資家向け市場)に株式を上場している。さらに20年には、西のエリアへの展開も視野に入れて、名古屋証券取引所セントレックス(現ネクスト市場)に上場。そして、22年に満を待して東京証券取引所グロース市場に上場を果たした。事業が発展するステージに合わせて上場する市場を変え、その都度、上場によるメリットを享受しながら会社は成長を続けてきた。

「上場して企業情報を公開することによって世間の厳しい目に触れることが、信頼や信用力の向上につながります。『信用』が得られれば、『人材獲得』において有利になり、『新たな取引先の開拓』にもつながるのです。必然的に業界での知名度が上がり、あらゆるステークホルダーとの絆が強くなったと感じています。そうした上場のメリットも生かしながら顧客登録数(提携先の不動産会社)を増やしてきた結果として、19年7月期以降、その数は約1.5倍の約2,500社にまで伸びてきました」

いま、ニッソウは15年7月期以降の7期連続で増収を果たし、売上が約4倍・経常利益が約4.5倍にまで増加するという目覚ましい成果を上げている。まさに、業績アップ賞を獲得するに相応しい。

「事業の選択と集中(=BtoBのニッチ市場に特化)を行い、継続的な新規出店戦略を遂行しながら、その事業規模の拡大プロセスと上場スケジュールを連動させてきたこと(16年に神奈川営業所、17年に埼玉営業所を開設した翌年にTOKYO PRO MARKET上場。20年に千葉営業所を開設し、同年にセントレックス上場。21年に朝霞営業所、22年に横浜営業所を開設した同年にグロース上場)の成果ではないかと考えています。今後は、全国に施工ネットワークを拡大していきながら、東南アジアへの進出も検討しているところです。日本の施工品質は、世界でも勝負できるでしょう。ジャパンクオリティのさらなる向上を目的に、職人養成スクールの開校も視野に入れています」

これから先、国内のリフォーム市場は中長期的に安定的な成長が見込まれている。その日本ではまだまだ、さらには世界市場においても、ニッソウには活躍の余地が十二分にある。

ニッソウ
https://reform-nisso.co.jp


前田 浩◎80年、プロダクションに所属してピアニストとしてタレント活動を開始。内装工事の会社で修行し、リフォーム業界について多岐にわたる経験を積んだ後、87年にクリエイティブリフォームオフィスマエダを創業。88年、ニッソウを設立して代表取締役社長に就任。現在も日曜日には自宅でショパンの『ノクターン』を弾いている。

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Promoted by 船井総合研究所 / text by Kiyoto Kuniryo / photographs by Shuji Goto / edit by Akio Takashiro