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2023.07.28 16:00

[グレートカンパニーアワード2023]働く人に幸せを、訪れる人に感動を、 そして地域社会に大きな潤いを──いちごの里ファーム 社会貢献賞

船井総合研究所が社会性・教育性・収益性・成長性・環境性を兼ね備えた持続的成長企業を褒賞する「GREAT COMPANY AWARD 2023」。本年度は、約5,300社の選考対象法人から、さまざまな業界で活躍する18社をノミネートし、そのなかから特に優れた7社の受賞を決定した。このアワードで『社会貢献賞』を受賞したのが、いちごの里ファームだ。地域とつながり、地域の活性化に寄与し、地域に支えられて成長を続ける日本最大級のいちご狩り農園は、いかにしてビジネスとしての成功をも実現したのだろうか。


いちごは世界中で食べられているが、生食での消費量は日本が世界一だという。日本で生まれ、登録されているいちごの品種は300を超え(作付けされる主要品種は70以上)、全世界の品種の半分以上を占めるともいわれる。品種交配の研究者から丹精を込めて育てる生産者、さらには消費者に至るまで、日本人は総じて、いちご愛が深いのである。

そんな日本にあって1968年から半世紀以上にわたり、いちごの生産量で日本一の座を譲っていないのが栃木県だ。「いちご王国」を自認し、アピールする同県において、まさに王国の面目躍如と表現できる観光農園が存在する。

「『いちごの里』は栃木県小山市にあって、約4万坪(東京ドーム約3個分)という広々とした敷地で運営している日本最大級のいちご狩り農園です。170棟ほどのビニールハウスを有していますが、市場への出荷は一切行っていません。すべてが園に来場してくださるお客様のためのいちごです。年間の来園者数は、約30万人。2017年には小山市の観光客入込数(343万5,671人)の約9%がいちごの里の来園者でした」

広さや来園者数の規模において、いちごの里は一般的ないちご狩りの概念を遥かに超えている。運営しているのは、磐梯グループの一角を為す農業生産法人いちごの里ファームだ。代表取締役の任に就く小黒弘征は、磐梯グループ創業者の孫にあたる。

「磐梯グループは祖父の小黒太平が64年に栃木県那須野原にオープンしたドライブインから始まりました。また、91年のオープンを皮切りに『日光カステラ本舗』も運営しています。いちごの里がビニールハウス20棟で営業を開始したのは、99年です。翌年からはジャムを自家生産するなど6次産業化も始めています」



いま、いちごの里が多くの顧客を呼び込むことができているのは、単に「いちご狩りが人気だから」ではない。広い敷地内にはさまざまな施設が隣接していて、下記のような食のコンテンツが驚くほど充実しているのもこの園の大きな魅力となっている。これらは祖業であるドライブインの「旅客をもてなすDNA」が進化・発展を遂げた業態と言えるだろう。

・材料に自社農園で栽培したいちごを使うチョコレート専門店
・休日には行列ができるほど大人気の「天使のパンケーキ」を提供するカフェ
・いちごが丸ごとたっぷりと乗ったクレープやスムージーで視覚から喜ばせるクレープ店
・地産地消のイタリアンを中心に(いちごを使ったパスタやケーキも!)、常時60種類の料理やデザートが楽しめるビュッフェ形式のレストラン

これらの施設も含めて、来園者は五感を総動員して食のエンターテインメントを満喫することになる。その滞在中、驚きと喜びの声が尽きることはない。

「さらに言えば、いちごの里のなかで食べていただくのみではありません。園内のケーキ工房が開発した手づくりスイーツだったり、バウムクーヘンやフィナンシェのような焼き菓子、ジャムやゼリーといった各種の加工品があったりと、いちごの里オリジナルのお土産を多彩に揃えたマルシェもあります。実は、2003年にオープンしたマルシェの売り上げが現在ではいちご狩りの売り上げをも上回り、収益の大きな柱になっています」

いちごの里がもたらす驚きや喜びは、お土産という形で施設を出た後も続いていく。例えば、無添加・無着色の手づくりジャムは、地元の外資系高級ホテルでも朝食やルームサービスに採用されている。このジャムは、園内にある就労継続支援A型事業所「いちごの里めぶきファーム」で生み出されているという。

「めぶきファームは、障害をもった方の社会交流・社会進出を応援するために18年に開きました。私たちは、農業を通じて障害者の福祉を促進する農福連携にも大きな可能性を感じているのです。これからも、祖父が掲げた『全従業員の幸せのため、物心両面の豊かさを追求し、地域社会に貢献します』という企業理念を守り抜いていきます」

いま、いちごの里で実っているのは、いちごだけではない。働く人に幸せを、訪れる人に感動をもたらすなど、目には見えないものを大いに実らせている。そうした情緒的価値こそが、地域社会を潤す源泉となるのだ。


いちごの里ファーム
https://www.itigo.co.jp


小黒弘征◎現在の「農業生産法人いちごの里ファーム」は、99年に自身の父である小黒昇巳が「農業生産法人いちごの里湯本農場」として設立したのが起源。自身は大手玩具量販店、海外留学を経て、2006年にいちごの里にジョイン。翌年以降、レストランやカフェを園内に立ち上げるなどにより、改革の手腕を振るう。

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Promoted by 船井総合研究所 / text by Kiyoto Kuniryo photographs by Shuji Goto edit by Akio Takashiro