北米

2023.06.15

「JFKの甥」の好感度がバイデン大統領を上回る、世論調査

ロバート・F・ケネディ・ジュニア(Getty Images)

2024年の米大統領選に民主党から出馬を表明したロバート・F・ケネディ・ジュニアは、新型コロナウイルスのワクチン懐疑派としても知られているが、経済誌『エコノミスト』と調査会社YouGov(ユーガブ)が6月14日に発表した世論調査によると、バイデン大統領やトランプ前大統領よりも高い好感度を示している。

6月10日から13日にかけて1500人を対象に実施された調査で、ケネディ・ジュニアは、回答者の49%から好感を持たれ、30%から否定的に思われているが、総合の好感度は19ポイントと、どの候補者よりも高かった。

バイデン大統領の好感度はマイナス9ポイントで、回答者の52%が「やや悪い」または「非常に悪い」と見ており、45%が「非常に良い」または「やや良い」と答えていた。トランプに関しては、53%が「悪い」、43%が「良い」と回答し、好感度はマイナス10ポイントだった。

しかし、ケネディ・ジュニアについて意見を持っていない回答者の割合は21%に達していた。この数値は、トランプやバイデン大統領に関してはそれぞれ10%未満だった。

その他の注目候補らも、マイナスの好感度を示している。フロリダ州知事のロン・デサンティス(共和党)の好感度はマイナス5ポイント。元副大統領のマイク・ペンス(共和党)はマイナス17ポイントだった。

民主党員で作家のマリアンヌ・ウィリアムソンを好意的に捉えている人はわずか19%で、好意的に捉えていない人が24%だった。また、57%が彼女について意見を持っていなかった。

先月のCNNの世論調査では、民主党支持者及び民主党寄りの有権者の約20%がケネディ・ジュニアを支持していた。また、約60%がバイデン大統領を支持し、ウィリアムソンの支持率は8%だった。

ケネディ・ジュニアは4月に2024年大統領選の民主党指名候補争いへの出馬を表明した。1963年に暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領の甥で、ロバート・ケネディ元司法長官の息子である彼は、以前は環境問題の弁護士として知られていたが、近年は、ワクチンと自閉症の関連性についての怪しげな主張を展開し、銃乱射事件や新型コロナウイルスに関する陰謀論を広めている。

ここ数週間でTwitter(ツイッター)の元CEOであるジャック・ドーシーや、Social Capital(ソーシャル・キャピタル)創設者のチャマス・パリハピティヤ、Craft Ventures(クラフト・ベンチャーズ)共同創業者のデビッド・サックスなど、テック界の大物らがケネディ・ジュニアへの支持を表明している。イーロン・マスクは、今月初めにTwitteスペースのディスカッションに彼を招待したが、2024年の大統領選では特定の候補者を支持しないと述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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