経済

2023.06.14 08:45

米インフレ率、5月は4.0% 伸び鈍化で金利据え置き観測強まる

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米労働省が13日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で4.0%上昇した。伸びは2021年3月以来2年2カ月ぶりの低さとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)が14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見方が強まりそうだ。

5月のインフレ率は市場予想の4.1%もやや下回ったが、それでもFRBが目標とする2%よりはかなり高い。3年前の2020年5月からは19%上昇している。

最も大きな押し上げ要因になったのは住居費で、次が中古車価格だった。航空運賃や家庭用品などは値下がりした。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比で0.4%上昇し、伸びは市場予想と同じだった。

米国は過去40年で最も根強いインフレに見舞われている。新型コロナウイルス禍をきっかけとしたサプライチェーン(供給網)の混乱、ロシアのウクライナ侵攻がエネルギー価格や商品価格に及ぼしている影響、住居費の高騰などが要因だ。

ただ、FRBが大幅な利上げを進めてきた結果、インフレ率は2022年6月の9.1%をピークに鈍化してきている。

FRBは13日から2日間の日程でFOMCを開く。米金利先物の値動きから政策金利を予想する「フェドウォッチ」によると、政策金利を現行の5.0〜5.25%に据え置く確率はCPI発表前の78%から96%超に跳ね上がった。実際に据え置きが決まれば、2022年1月以来となる。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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