n対nの重要性、住友生命は仲間づくりで広範なウェルビーイングの成果を出す

住友生命の上席執行役員で新規ビジネス企画部長である藤本宏樹氏

Well-Being X(ウェルビーイング・エックス)」は、スクラムスタジオが主催する多様なウェルビーイングの実現をテーマとしたグローバル・オープンイノベーション・プログラムだ。国内と世界中のさまざまな企業・スタートアップがこの場所で出会い、新しい事業の共創に向けて汗をかいている。

Well-Being Xが始動した当初から、住友生命保険相互会社(以下、住友生命)はプログラムの中核で積極的に「仲間づくり」を行ってきた。同社が独自に培ってきたウェルビーイングに関わるさまざまな知見をパートナーの取り組みと結び付けながら、多くの成果を形にしている。

住友生命によるウェルビーイングの取り組みと、これからWell-Being Xにおいて成し遂げようとしていることについて、新規ビジネス企画の責任者である藤本宏樹氏に聞いた。

「1人ひとりがよりよく生きる」を目指す大きなウェルビーイングのエコシステム

ウェルビーイングとは人の身体と心が健康な状態であることに加えて、私たちが日々の暮らしの中で幸福を感じられる価値を見つけて、これを持続的に高めようとする考え方だ。

住友生命は保険事業をコアとして引き続き力を入れながら、今後はその裾野を広げて「ウェルビーイングに貢献する保険会社」を目指す。住友生命グループとして直近に発表した長期ビジョン「Vision2030」では、新たな目標として2030年までに2000万人の顧客にウェルビーイングの価値を提供することなどを定めた。

「日本人の平均寿命が伸びる中で、当社は保険のエコシステムの中で経済的ウェルビーイング、つまり経済的な備えを通じた安心を提供してきました。でも、今はさらに『健康に長生き』を求める時代です。保険はリスクに備えることができてもリスクを減らすことができないため、当社は健康増進による身体的なウェルビーイングを追求するウェルネスプログラムをつくり、これを健康増進型保険『Vitality(バイタリティ)』という中核事業として推進しています」(藤本氏)
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編集=安井克至

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